旭川から車で約1時間半。 気づけば山が迫ってくる。 石狩川沿いに続く渓谷の底に、その温泉街はある。 冬に来ると、世界が変わる。 氷瀑まつりの青い光、零下の空気、もうもうと立ち上る湯煙。 こんな景色、北海道の中でもそうそう見られない。
層雲峡温泉のおすすめスポット
層雲峡温泉街|零下の夜に、湯煙だけが温かかった
夜9時、温度計はマイナス15℃を指している。
それでも外に出た。
温泉街の中心に立つと、あちこちから白い煙が上がっている。
旅館の露天風呂、足湯、道路脇の配管。
ここ全体が温泉の上に建っているんだと、実感した瞬間だ。
街のメインストリートはそれほど長くない。
端から端まで歩いて10分もかからない。
でも、この小ささがちょうどいい。
日帰り温泉は「黒岳の湯」が定番。
大人800円、10時〜22時営業。
内湯と露天、どちらも源泉かけ流し。
お湯は無色透明でやわらかい。
長く浸かっていられる温度で、気づいたら40分が経っている。
外に出たら、また冷気が肌を刺す。
この温度差がたまらなくて、また入りたくなる。
そういう場所だ。
層雲峡氷瀑まつり|青い光の中に、滝が凍っている
毎年1月下旬〜3月中旬に開催される、冬の一大イベント。
会場に入った瞬間、声が出ない。
高さ数メートルの氷柱が、青や紫の光に照らされている。
もともと滝だったものが、まるごと凍っている。
それが10基以上、並んでいる。
昼間と夜で顔がまったく違う。
昼は氷の透明感と、その向こうの青空が美しい。
夜はライトアップで幻想的になる。
欲を言えば両方見たい。
入場料は無料。
アイスバーもあって、グラス1杯500円前後で飲める。
マイナスの気温の中で飲む温かい甘酒は、ここでしか体験できない味がした。
足元はかなり滑る。
スパイク付きの靴か、携帯用のアイゼンは必須。
それを知らずに来て、3回転んだ人を見た。
備えていくこと、強くおすすめする。
大函・小函|夏でも冬でも、岩壁に圧倒された
温泉街から車で10〜15分。
石狩川沿いの国道を走ると、突然、両側の岩壁がそびえ立つ。
ここが「大函(おおばこ)」。
高さ100mを超える柱状節理の断崖。
川の水は透き通っていて、岩の色は赤みがかっている。
スケールが違いすぎて、自分がどれだけ小さいかを痛感する。
駐車場に車を止めて、歩いて5分ほどで展望ポイントへ。
入場無料、いつでも来られる。
ただし冬は路面凍結があるため、駐車場までのアクセスは要注意。
「小函(こばこ)」は大函より川に近い場所で、かつては遊歩道があった。
現在は落石の危険で通行止めになっている区間があるため、
事前に状況を確認してから向かうこと。
晴れた日の午前中がいちばんきれいだ。
光の差し込み方が全然違う。
ここは時間を選んで来る価値がある。
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層雲峡温泉への行き方
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