音が、先に届いた。 姿が見える前から、空気が変わる。 白い水が岩壁を打つ音。 しぶきが肌に触れる瞬間。 層雲峡の奥に、こんな場所があったのか。 観光地図には小さく載っているだけなのに、 実際に立つと、スケールがまるで違う。
山彦の滝のおすすめスポット
山彦の滝|音が先に来る。姿を見る前に、体が気づく
層雲峡のバス停から歩いて約10分。
遊歩道を進むと、突然轟音が大きくなる。
滝が見える前に、もう全身で感じている。
落差は約90メートル。
細い糸のように見えて、近づくと全然違う。
しぶきが飛んでくる距離に立って、初めてわかる。
これは、かなりの迫力だ。
岩壁がすごい。
柱状節理というのか、縦に割れた黒い岩が
何十メートルも続いている。
水と岩の色のコントラストが、妙に鮮烈だ。
観光客が多い大函・小函とは違って、
ここは人が少ない。
朝9時に着いたら、ほぼ貸し切りだ。
その静けさと、滝の音だけが場を支配している。
贅沢な時間だ。
層雲峡温泉|滝を見た体を、そのまま温泉に沈める
山彦の滝から戻ると、じんわり疲れている。
遊歩道は舗装されているけれど、
往復で30分以上は歩く。
層雲峡温泉はそのすぐそばにある。
日帰り入浴を受け付けているホテルが複数あって、
料金は大体800円〜1,200円くらい。
温泉に浸かりながら、峡谷の景色が見える宿もある。
しぶきを浴びた体を温めると、
体の芯から緩んでいく感覚がある。
滝と温泉がセットになっているのが、
ここの旅の正解だ。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉。
肌がしっとりする。
露天に入ったまま、ぼんやり空を見ている。
何も考えていない。
そういう時間が、旅には必要だ。
大函・小函|峡谷の中を、ゆっくり歩く
山彦の滝だけで帰るのは、もったいない。
層雲峡には、大函という場所がある。
車で10分ほど進んだところだ。
石狩川の両岸に、黒い岩壁がそびえ立つ。
高さ100メートル以上。
空が細く切り取られている。
遊歩道を歩くと、圧迫感というより、
包まれている感覚がある。
岩が近い。
川の音も近い。
紅葉の季節は特別だ。
黒い岩壁に、黄色と赤が張りついている。
写真を撮っても、この感じが伝わらなくて、
ずっと撮り続けてしまった。
小函は現在通行止めで入れないが、
大函だけでも十分すぎるほどの景観がある。
駐車場から歩いて5分程度。
アクセスが楽なわりに、見返りが大きい場所だ。
モデルコース
山彦の滝への行き方
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