北海道

崕山

自然絶景

崕山(きりぎしやま)という名前を初めて聞いたとき、読み方すら分からない。 北海道・道央にひっそり存在するこの山は、標高1,066m。 地味な数字だ。 でも、冬に訪れた人は口をそろえて言う。 「あんな景色、他では見たことない」と。 それが気になって、真冬の2月に向かった。

Best Season 2月〜3月上旬が最高。 霧氷が出やすく、積雪も安定している。 晴れた日の山頂からの眺めは、北海道の広さを全身で感じられる。

崕山のおすすめスポット

01

崕山|垂直に切れ落ちた崖の上で、息が止まった

崕山の名の通り、山頂付近には垂直に近い崖がある。

「崕」は崖を意味する漢字だ。

スタート地点は月形町側の登山口。

冬季はスノーシューかスキーで入るのが基本になる。

レンタルは近くの月形温泉で相談できる。

歩き始めて約3時間。

足が思ったより重い。

雪は膝下まで埋まることもある。

気温はマイナス10度を下回っている。

稜線に出た瞬間、風が全部変わった。

目の前に広がったのは、真っ白な石狩平野。

遠く、暑寒別岳の稜線も見える。

崖の縁に立つと、足元がすとんと落ちている。

高度感がすごい。

怖いのに、離れられない。

そういう場所だ。

人がほぼいない。

静寂というより、無音。

風の音だけが鳴っている。

■ 崕山 住所:北海道樺戸郡月形町 標高:1,066m 登山口:月形町側、浦臼町側など複数あり 冬季入山:スノーシューまたはバックカントリースキー推奨 所要時間:登山口から山頂まで約3〜4時間(積雪状況による) 入山料:無料 注意:冬季は単独入山禁止推奨。地元ガイドの同行を強く勧める
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02

樺戸の森|誰も踏んでいない雪の中を歩く感覚

登山道に入ると、すぐに別の世界になる。

除雪された道路なんてここにはない。

トレースがあればラッキー、くらいの感覚で進む。

針葉樹と広葉樹が混在する樺戸の森。

冬は葉が落ちて、木の骨格だけが残る。

その隙間から差し込む朝の光が、妙にきれいだ。

気温が低い日は、霧氷が枝につく。

白く凍った木々が、森全体を覆っている。

歩くたびに、ぱきぱきと音がした。

スノーシューの感触はちょっとクセになる。

雪を踏み抜かない安心感。

それでも急斜面では滑る。

3回は転んだ。

ガイドなしで入るのは正直おすすめしない。

ルートが分かりにくい上、天候が急変する。

地元の山岳会や経験者と一緒に入るのが正解だ。

■ 崕山周辺の森(樺戸山地) 冬季ガイド:月形町観光協会に問い合わせ可(0126-53-2156) スノーシューレンタル:月形温泉ゆりかご(要事前確認) レンタル料金目安:1,500〜2,000円/日 推奨装備:スノーシュー、ゲイター、防寒グローブ、予備の手袋、行動食
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03

月形温泉|体が芯から冷えた後に、ここがある

下山して最初に向かったのは月形温泉だ。

迷う余地もない。

足の感覚がなくなりかけていたから。

月形温泉ゆりかごは、日帰り入浴が600円。

内湯と露天があって、露天からは雪景色が見える。

お湯はナトリウム塩化物泉。

ぬるっとした感触で、体が温まるのが早い。

冷えた指先がじんじんしてきた。

それが気持ちいいのか痛いのか、最初は分からない。

浴室に他の客はほぼいない。

平日の午後3時。

地元のおじさんが一人いただけ。

食堂でそばを食べた。

700円。

これが思った以上においしかった。

冬の崕山は、温泉がセットじゃないと成立しない。

そう断言できる。

■ 月形温泉ゆりかご 住所:北海道樺戸郡月形町1214-1 TEL:0126-53-2006 日帰り入浴:600円 営業時間:10:00〜21:00(最終受付20:30) 定休日:毎月第1・第3火曜日 食堂併設あり(そば・定食など700円〜) 宿泊も可(1泊2食付き7,000円〜)
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モデルコース

Day Trip 7:00 登山口出発 → 10:30〜11:00 山頂・絶景 → 13:00 下山 → 14:00 月形温泉で入浴・食事 → 16:00 帰路
1 Night 【1日目】札幌から車で約1時間 → 月形温泉に宿泊・体を温める 【2日目】早朝6:30出発 → 崕山登山(ガイド同行推奨)→ 山頂で昼食 → 下山後に月形温泉で仕上げ → 帰路
Travel Tips 冬の崕山は単独行厳禁。 必ずガイドか経験者と入ること。 スノーシューは現地レンタル可能だが、数に限りがあるので事前予約を。 駐車場は登山口付近の路肩スペースのみ。 除雪状況によってはアクセス不可になる日もある。 前日に月形町観光協会に電話確認してから行くのが鉄則。

崕山への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約9時間43分
水戸から 約10時間28分
前橋から 約10時間43分
高崎から 約10時間43分
名古屋から 約11時間7分
備考 バス

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崕山へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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