苫小牧から車で30分ほど走ると、急に空気が変わる。 森の奥に、ひっそりと鳥居が立っている。 観光地らしい賑やかさは、ここにはない。 ただ、静けさだけがある。 北海道の神社は、本州のそれとは違う。 もっと原始的で、もっと深い。 徳山大神宮は、そういう場所だ。
徳山大神宮のおすすめスポット
徳山大神宮|鳥居をくぐった瞬間、時間が止まる
参道に足を踏み入れると、砂利の音だけが響いた。
両脇には背の高い木々。
樹齢100年を超えるものもあるらしい。
見上げると、空が細くなる。
それだけで、別の世界に来た感覚になった。
境内はそれほど広くない。
本殿まで、歩いて3分ほど。
でも、その3分がやたらと濃い。
参拝者は平日だとほとんどいない。
ひとりで手を合わせて、ふと後ろを振り返る。
誰もいない参道が、まっすぐ続いている。
あの静寂は、なかなか忘れられない。
地元の人に聞いたら、昔から地域の守り神として大切にされてきた場所だという。
観光目的でこられた方は少ないだ。
だからこそ、余計にいい。
周辺の自然|神社の外にも、北海道らしい景色が待っている
神社を出たあと、せっかくだからと少し周辺を歩いた。
このあたりは緑が深い。
苫小牧の市街地からそれほど離れていないのに、野生の気配がある。
運がよければエゾリスを見かける。
実際に、参道脇の木を駆け上がる姿を目撃した。
思わず立ち止まって、しばらく見つめてしまった。
秋になると、紅葉が見事らしい。
訪れたのは初夏だったが、それでも木漏れ日がきれいで十分すぎた。
神社の周辺は整備されすぎていないのがいい。
手つかずの自然が残っている。
「観光地」にはなりきっていない場所。
そのぶん、自分だけが知っている場所を見つけたような、妙な満足感があった。
苫小牧周辺をドライブするなら、ここは外せない。
地図アプリに入れておいて損はない。
苫小牧観光との組み合わせ|神社の前後で、もう一歩踏み込む
苫小牧は、正直「通過する街」として扱われがちだ。
フェリーの発着地、そういうイメージが強い。
でも徳山大神宮を起点にして動くと、街の見え方が変わった。
神社から車で20分ほどでウトナイ湖に出られる。
渡り鳥が集まる湖で、早朝は特に静かでいい。
入場料は無料。
昼は市内に戻って、地元のザンギを食べた。
苫小牧はザンギが有名で、店によって味が全然違う。
1皿600円前後から食べられる。
帰りにフェリーターミナル近くを通ると、夕日がきれいだ。
海の向こうに日が沈んでいく。
なんでもない風景のように見えて、旅の終わりにはちょうどいい景色だ。
苫小牧は、丁寧に歩くと面白い街だ。
徳山大神宮は、そのことに気づかせてくれた入口だ。
モデルコース
徳山大神宮への行き方
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