北海道

忠別岳

自然絶景

稜線の向こうに、何もない。 ただ白い世界が広がっている。 忠別岳は、大雪山系の奥深くにある。 トムラウシへと続く縦走路の途中に、その頂がある。 アクセスも、道も、楽ではない。 それでも足が向く。 あの静けさを、もう一度味わいたくて。

Best Season 夏は7月〜8月。高山植物と忠別沼の絶景が同時に楽しめる。 冬は1月〜2月。雪の稜線は別格だが、経験者・ガイド同行が前提。残雪期の6月も穴場。

忠別岳のおすすめスポット

01

忠別岳|雪の稜線に立つと、世界の端まで見えた気がした

標高1963m。

大雪山の中でも、どこか地味な存在として語られる山だ。

でも実際に立ってみると、その印象は完全に覆る。

旭川からアサヒヒュッテを経由して入山した。

登山口から忠別岳山頂まで、コースタイムで約8時間。

甘くない距離だ。

冬は特別だ。

足首まで埋まるラッセルが続いた。

気温はマイナス15度を下回っている。

でも稜線に出た瞬間、そんなことはどうでもよくなった。

トムラウシ山が正面に見える。

右手には旭岳。

左には化雲岳の稜線。

360度、どこを向いても人工物がひとつもない。

ここまで来ないと見られない景色というものがある。

忠別岳の山頂は、まさにそれだ。

風が強くて、5分も立っていられなかったけれど。

その5分は、忘れられない時間になった。

■ 忠別岳 住所:北海道上川郡東川町(大雪山国立公園内) 入山料:無料(大雪山国立公園) 登山ポスト:天人峡温泉登山口・愛山渓温泉登山口あり 冬季の単独入山は危険。ガイド同行を強く勧める。
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02

忠別沼|山頂手前に現れる、鏡みたいな水面

忠別岳の山頂直下に、忠別沼がある。

標高約1800m。

高山植物が咲く夏は別として、冬はすべて雪と氷に閉ざされる。

初めて見たとき、そこに沼があるとは気づかない。

ただの雪原に見える。

同行したガイドに「あそこが沼です」と言われて、初めてわかった。

夏に再訪したとき、その印象は全然違った。

空の青が、そのまま水面に落ちている。

風がない日の朝、6時ごろに通過した。

鏡のように静止した水面と、奥に見える山の稜線。

この構図は、ここでしか見られない。

縦走路を歩く人の多くが、この場所で立ち止まる。

写真を撮って、また歩き出す。

そのサイクルが、なんとなく好きだ。

誰も喋らない。

喋る必要がない。

■ 忠別沼 場所:忠別岳山頂南側・標高約1800m付近 通過タイム目安:天人峡温泉登山口から約6時間 アクセス:天人峡温泉(旭川市街から車で約80分)から入山 ※沼の周囲は湿地帯。踏み荒らし厳禁。
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03

天人峡温泉|下山後に入る湯の、ありがたさたるや

下山して最初にしたこと。

靴を脱いで、温泉に直行した。

天人峡温泉は、忠別岳への登山口に最も近い温泉地だ。

旭川市内から約80km、車で1時間20分ほど。

渓谷沿いに宿が数軒ある。

泊まったのは「天人峡温泉 御やど しきしま荘」。

1泊2食で1万5000円前後だ。

部屋は古い。

でも湯は本物だ。

ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素塩泉。

体の芯から温まる系の湯だ。

8時間歩いた脚を湯に沈めたとき、声が出た。

思わず「あ」と言った。

翌朝、窓から渓谷が見える。

羽衣の滝も歩いて行ける距離にある。

落差270mと言われているが、実際に見ると数字じゃわからない迫力だ。

山と温泉と滝。

この一帯に、無駄なものが何もない。

■ 天人峡温泉 住所:北海道旭川市旭岳温泉・天人峡地区 代表宿:天人峡温泉 御やど しきしま荘(0166-97-2131) 1泊2食:約15,000円〜 日帰り入浴:要問合せ(不定期) 羽衣の滝:天人峡温泉から徒歩約15分
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モデルコース

Day Trip 3時前起床→天人峡温泉登山口5時発→忠別沼12時→忠別岳山頂13時→16時下山→天人峡温泉で入浴→旭川へ。体力勝負の12時間。
1 Night 1日目:旭川着→天人峡温泉泊(前泊)。2日目:5時入山→忠別岳山頂→16時下山→天人峡温泉連泊or旭川で〆。入山前夜に体を休めるのが正解。旭川グルメも外せない。
Travel Tips 冬季入山はガイドなしでは本当に危険だ。 ホワイトアウトが突然来る。 ルートが完全に消える。 夏でも天候変化は急激で、午後から崩れることが多い。 登山届は必ず出す。 下山予定時刻も紙に書いて、宿に預けてから入山するといい。

忠別岳への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約10時間12分
水戸から 約10時間57分
前橋から 約11時間12分
高崎から 約11時間12分
名古屋から 約11時間41分
備考 バス

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忠別岳へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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