北海道

恵山丸山

自然絶景

函館から車で1時間半。 道はどんどん細くなって、民家も消えていく。 そのうち、火山の匂いがしてくる。 硫黄。 ああ、来た、と思う瞬間だ。 恵山丸山は、観光地ではない。 もっと荒削りで、もっと本物の山だ。 冬に来ると、それがよくわかる。

Best Season 冬(12〜3月)が一番ドラマチックだ。 雪と火山ガスと津軽海峡の組み合わせはこの時期だけ。 夏はツツジが咲いて別の顔を見せる。 5月中旬が見頃。

恵山丸山のおすすめスポット

01

恵山丸山登山口|硫黄の匂いと、静寂だけがある

駐車場に車を停めると、すぐ匂いがくる。

硫黄。火山ガス。

ここは活火山の裾野だ。

冬は駐車場まで除雪されていないこともある。

手前1kmほど歩いて入ることになった。

それが正直、良かった。

誰もいない。

足音だけが雪に吸い込まれていく。

登山口の標識は雪に半分埋まっている。

標高は618m。

数字だけ見ると低い。

でも油断したら危ない。

風が強い。体感気温はマイナス15度を超えている。

岩肌から湯気が立っている。

火山が生きている、というのはこういうことだ。

雪と蒸気と、硫黄の匂い。

この組み合わせは、ここでしか嗅げない。

■ 恵山丸山 登山口 住所:北海道函館市恵山町 料金:無料 注意:冬季は積雪・凍結あり。4WD車推奨。軽アイゼン必携。 駐車場:恵山登山口駐車場(無料)
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02

山頂付近|津軽海峡が、ぜんぶ見える

山頂まで約1時間半。

コースタイムは夏の話だ。

冬は雪で踏み跡が消える。

2時間以上かかった。

でも山頂直下の尾根に出た瞬間、全部帳消しになった。

津軽海峡が、広がっている。

青森が見える。

下北半島のシルエットがはっきりわかった。

遮るものが何もない。

風が容赦なく吹いてくる。

立っているのがやっとだ。

でも動けない。

岩肌には雪がついていない場所がある。

地熱で溶けるのだ。

活火山の山頂に立っている、という実感がじわじわ来た。

恐山とはまた違う、もっと野性的な火山だ。

写真では絶対に伝わらない。

あの風と、あの匂いと、あの広さ。

体で覚えるしかない景色だ。

■ 恵山丸山 山頂(標高618m) 登山所要時間:登り約90〜120分(冬季はプラス30〜60分) 難易度:中級(冬季は上級) 装備:アイゼン、ストック、防寒具必携 注意:冬季の単独行は推奨しない
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03

恵山岬灯台|下山後に、ただ海を見る

下山後、車で10分走ると恵山岬灯台がある。

ここが良かった。

灯台は白くて小さい。

観光客はゼロだ。

冬の津軽海峡は荒れている。

波が岩に叩きつけられている音が、ずっと続いている。

風速は体感で15m以上あった。

立っているのがしんどい。

でも誰もいない海を見ていたら、頭が空っぽになった。

こういう場所を求めていたんだ。

賑やかでも、便利でもない。

ただそこに、海と風と灯台がある。

夕暮れ近くに来ると、光の色が変わっていく。

オレンジから紫へ。

津軽海峡が暗くなっていく。

山に登って、灯台で海を見て。

恵山丸山の旅は、この締めが正解だ。

■ 恵山岬灯台 住所:北海道函館市恵山岬 料金:無料(外観見学のみ) 駐車場:あり(無料) 営業時間:見学自由 函館市街から車で約90分
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モデルコース

Day Trip 函館発7:00 → 恵山丸山登山口9:00 → 登山・山頂12:00 → 下山14:00 → 恵山岬灯台14:30 → 函館着17:00。日帰りはかなりタイト。
1 Night 1日目:函館発 → 恵山丸山登山 → 恵山岬灯台 → 恵山温泉宿泊。2日目:早朝の海を見て → 函館朝市でゴール。温泉で足を伸ばして正解だ。
Travel Tips 冬の恵山丸山は、天気が命。 前日まで予報を細かく確認すること。 風速10m超えたら山頂はあきらめた方がいい。 アイゼンは12本爪推奨。 軽アイゼンで行って後悔した人を見た。 下山後は恵山温泉で体を温めるのが鉄板。 日帰り入浴450円。

恵山丸山への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約7時間57分
水戸から 約8時間42分
前橋から 約8時間57分
高崎から 約8時間57分
名古屋から 約9時間16分
備考 バス

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