新冠泥火山の風景
北海道

新冠泥火山

自然絶景

地面がぼこぼこと盛り上がり、灰色の泥が静かに湧き出ている。 火山なのに炎はない。 熱くもない。 それなのに、確かに地球が生きている。 新冠の山の中に、そんな異様な場所がある。 観光地化されていない。 案内板も少ない。 だから逆に、本物だ。

Best Season 見ごたえがあるのは5月〜10月。 泥の動きが活発で、足元も安定している。 冬(11月〜3月)は泥の動きが鈍いが、雪景色との対比が異様で美しい。ただし路面状況次第で行けない日もある。

新冠泥火山のおすすめスポット

01

新冠泥火山|灰色の泥が、静かに地球の息を吹いている

国道から林道に入って、約20分。

舗装が途切れ、砂利道になるあたりから空気が変わる。

車を降りると、まず匂いがした。

硫黄ではない。

土と水が混ざったような、生々しい匂い。

泥火山は想像より小さかった。

直径でいうと2〜3メートル程度の穴が、いくつか点在している。

そこからドロドロとした灰色の泥がゆっくり湧き出て、縁を超えて広がっていく。

ぽこっ、ぽこっ、という音が聞こえる。

踏み込もうとして、足が止まった。

地面が柔らかい。

長靴でないと沈む。

この日は11月上旬。

気温は3度だ。

泥はそれでも湧き続けている。

冬になると泥の動きが鈍くなるらしい。

でも完全には止まらない。

地球の中は、寒くないのだ。

そう気づいた瞬間、なんとも言えない気持ちになった。

■ 新冠泥火山 住所:北海道新冠郡新冠町(新冠川上流域、泥火山林道沿い) 料金:無料 駐車場:林道入口付近に数台分あり ※冬季は路面凍結・積雪のため通行不可の場合あり。要事前確認。 ※長靴必須。ぬかるみに注意。
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02

新冠町中心部|馬と牧草地と、静かな昼どき

泥火山から戻ると、お腹が空いた。

時間は13時過ぎ。

新冠町の中心部まで戻ると、飲食店は数えるほどしかない。

地元の人に教えてもらったのが、国道沿いのある定食屋。

日替わりランチが850円だ。

この日はサバの味噌煮と、地元産の野菜の煮物。

窓から牧草地が見える。

馬が2頭、のんびり草を食んでいた。

新冠町は日高馬産地の中心地のひとつ。

車で走るだけで、牧場が次々と現れる。

柵の向こうにサラブレッドが立っている景色が、普通にそこにある。

冬の牧草地は茶色くて、空が広い。

観光スポットという感じではまったくない。

でも、この何もなさが北海道らしかった。

時間が止まったみたいな昼さがりだ。

■ 新冠町中心部エリア 住所:北海道新冠郡新冠町 飲食店:国道235号線沿いに数店舗あり ※冬季は閉まっている店舗も多い。事前確認を推奨。 アクセス:JR日高線廃線後はバスのみ。レンタカーが現実的。
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03

静内温泉(新ひだか町)|泥だらけの体を、ここで洗う

新冠から車で約30分。

新ひだか町の静内温泉に寄った。

泥火山で長靴が泥まみれになった。

足元が冷えている。

温泉に入りたかった。

静内温泉は日帰り入浴が700円。

内湯と露天があって、露天からは冬枯れの山が見える。

平日の夕方は空いている。

地元のおじいさんが2人いるだけだ。

お湯はうっすら茶色がかっている。

ナトリウム塩化物泉。

体の芯から温まる、重みのあるお湯だ。

「泥火山、行ってきたんですか」

おじいさんに話しかけられた。

「あそこはね、昔からあそこにあるんですよ」と言っている。

地元の人には当たり前の場所なのだ。

旅人には非日常で、地元では日常。

その差が、旅の面白さだ。

■ 静内温泉 住所:北海道日高郡新ひだか町静内御幸町2丁目 料金:大人700円(日帰り入浴) 営業時間:10:00〜21:00(最終受付20:30)※要事前確認 定休日:不定休 駐車場:あり
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モデルコース

Day Trip 札幌発・早朝6時出発 → 新冠泥火山(10時着・1時間)→ 町内で昼食 → 静内温泉(15時)→ 札幌着・19時。走行距離は往復約300km。高速使用で現実的なルート。
1 Night 1日目:新冠泥火山 → 静内温泉 → 新ひだか町内泊。2日目:午前に日高の牧場ロードをドライブ → 道の駅みついし(昆布おにぎりが名物)→ 昼すぎに帰路。馬と海と大地を全部味わえる2日間。
Travel Tips 泥火山へは必ず長靴持参。 スニーカーは一発でアウト。 林道の状態は季節で激変する。 11月以降は積雪・凍結リスクあり。 新冠町観光協会に電話して路面状況を確認してから行くのがベター。 ガソリンスタンドは少ないので満タンで。

新冠泥火山への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約8時間46分
水戸から 約9時間31分
前橋から 約9時間46分
高崎から 約9時間46分
名古屋から 約10時間16分
備考 バス

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新冠泥火山へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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