ロープウェイを降りた瞬間、風が顔を叩いた。 標高1,600m。空気が違う。 眼下には雪原が広がり、遠くに大雪山の稜線が連なる。 北海道の山が本気を出すと、こうなる。 旭岳は、日本で一番早く冬が来る場所だ。
旭岳のおすすめスポット
旭岳ロープウェイ|地上とは別の惑星に、7分で着く
姿見駅まで片道約7分。
ゴンドラが上昇するにつれて、木々が消えていく。
気温も3〜4度は下がる。
夏でもフリースが必要だと気づいたのは、半袖で乗り込んでからだ。
山頂駅を出ると、別世界が広がっている。
噴気孔から白い煙がモクモクと上がっている。
硫黄の匂い。荒涼とした火山地形。
ここが北海道最高峰・旭岳の裾野だ。
初冬、10月には雪が積もり始める。
本州がまだ秋のころ、ここはもう冬だ。
遅くとも11月には完全な銀世界になる。
その白さは、見ていて少し怖くなるほどだ。
観光利用でも、登山でも使える。
どちらの目的でも、ロープウェイは旭岳体験の出発点になる。
姿見の池|凍った池に、旭岳が映り込む朝
ロープウェイ山頂駅から歩いて約30〜40分。
姿見の池にたどり着く。
冬はほぼ全面凍結している。
氷の上に雪が積もって、どこが池でどこが雪原かわからない。
それでも、池の縁に立つと旭岳がどっしりと目の前にある。
風がやんだ朝、雪面が鏡のように光る瞬間がある。
その景色を見た時、言葉が出ない。
カメラを構えるのも忘れそうになった。
足元は注意が必要だ。
木道が凍っていて、普通のスニーカーでは滑る。
軽アイゼンがあると安心できる。
レンタルは麓のビジターセンターで借りられる。
早朝、7〜8時台が狙い目だ。
観光客が少なく、空気が澄んでいる。
光の角度も低くて、雪面が金色に輝く。
あの時間のために、また行きたい。
旭岳温泉|山から下りた体に、硫黄泉が染み込む
ロープウェイ乗り場のすぐ近くに、温泉街がある。
旭岳温泉だ。
ホテルや山荘が数軒集まっているだけの、小さな集落。
日帰り入浴できる宿もある。
料金は800〜1,000円前後。
硫黄泉で、肌がすべすべになる感覚がある。
山を歩いた後、冷えた体でこの湯に浸かる。
指先まで温まるのに、10分もかからない。
窓の外に雪が積もった木々が見えて、静かだ。
夜、外に出ると星が多い。
人工的な光がほとんどないから、目が慣れてくると天の川が見える。
気温はマイナス10度を下回ることもある。
でも、あの星空はそれだけの価値があった。
宿泊するなら、荷物を軽くして早朝の姿見の池を狙う。
日帰りでは体験できない時間が、ここにある。
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旭岳への行き方
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