北海道

暑寒別岳

自然絶景

稜線の向こうに、白い世界が広がっている。 標高1491m。 北海道の冬山の中で、暑寒別岳はひときわ孤高に立っている。 リゾートでも観光地でもない。 ただの、山だ。 だからこそ、行きたくなる。 その静けさと厳しさが、妙に忘れられない。

Best Season 冬(1月〜3月)が雪山として最高。 夏(7月)はエゾカンゾウなど高山植物の宝庫で、別の顔が見られる。 残雪期の5月も静かで良かった。

暑寒別岳のおすすめスポット

01

暑寒別岳 冬の登山口|静寂が、ここから始まる

増毛町側の登山口に着いたのは、朝6時前だ。

気温はマイナス12度。

車から出た瞬間、空気が肺に刺さった。

駐車場には先客の車が1台。

それだけ。

人の気配がほとんどない。

夏は花の山として知られているらしい。

でも冬は違う。

雪に覆われた斜面が、ただただ続いている。

スノーシューを履いて、歩き出す。

踏み跡はうっすらと残っている。

トレースを外れると、膝まで沈む。

そのたびに、自分がどこにいるかを確認した。

急がなくていい。

こういう山は、焦った人が負ける。

深呼吸して、ゆっくり高度を稼いでいく。

その繰り返しだ。

■ 暑寒別岳(増毛町側登山口) 住所:北海道増毛郡増毛町暑寒沢 料金:無料 駐車場:あり(無料) ※冬期は積雪・凍結のため4WD・スタッドレス必須 ※登山届の提出を忘れずに
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02

山頂稜線|風が、景色ごと連れていきそうだ

登り始めて約4時間。

稜線に出た瞬間、風が正面から来た。

体ごと持っていかれそうな強さだ。

思わず立ち止まる。

ゴーグルの奥から、白い世界を見た。

日本海が、遠くに光っている。

増毛の街が、米粒みたいに見える。

天気がよければ、利尻島まで見えるらしい。

この日はうっすらと、その輪郭が確認できる。

山頂はそこからさらに30分。

雪煙が舞う中を、ゆっくり進んだ。

着いたとき、誰もいない。

その静けさが、むしろ怖かった。

自分の呼吸音しか聞こえない。

5分いたら、下りた。

長居できる場所じゃない。

でも、あの景色は10年経っても覚えている。

■ 暑寒別岳 山頂 標高:1491m 登山口からの距離:片道約8km 所要時間の目安:登り4〜5時間、下り3〜4時間 ※冬期は悪天候時の入山厳禁 ※単独入山は避けること
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03

増毛町の宿と温泉|下山後の体が、ようやく戻ってくる

下山して車に乗り込んだのは、16時を過ぎている。

指先の感覚がない。

増毛町の中心部まで車で約30分。

町の宿に戻って、真っ先に風呂へ入った。

増毛温泉は源泉かけ流し。

湯温は41度前後。

体の芯まで冷えていたせいか、しみるように温かかった。

夕食は宿で出た増毛産のボタンエビ。

甘かった。

山での緊張が、一気にほどけていく感じがした。

増毛町は日本酒の蔵もある。

国稀酒造は明治期創業の老舗で、翌朝立ち寄った。

試飲させてもらったのは、すっきりした辛口。

山の後の酒は、格別だ。

観光のために来た町じゃないけれど、

それが逆によかった。

■ 増毛温泉(あったま〜る) 住所:北海道増毛郡増毛町稲葉町3丁目 料金:大人500円 営業時間:10:00〜21:00(最終受付20:30) 定休日:火曜日 ■ 国稀酒造 住所:北海道増毛郡増毛町稲葉町1丁目17 営業時間:9:00〜17:00 料金:見学・試飲無料
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モデルコース

Day Trip 札幌を早朝4時出発→6時に登山口着→山頂往復→16時下山→増毛温泉で体を温める→20時ごろ札幌着。体力勝負の一日になる。
1 Night 1日目:札幌を朝出発→増毛町の宿にチェックイン→国稀酒造と町を散策→夕食でボタンエビ。2日目:早朝6時に登山口へ→暑寒別岳往復→温泉→帰路。体への負担が全然違う。
Travel Tips 冬の暑寒別岳は、経験者同伴が前提の山だ。 スノーシューかバックカントリースキーが必要。 ヤマテン(山の天気予報)で3日前から確認すること。 当日の風速が10m超なら、迷わず中止を選ぶ。 増毛町の宿は数が少ないので、早めに予約を。

暑寒別岳への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約10時間4分
水戸から 約10時間49分
前橋から 約11時間4分
高崎から 約11時間4分
名古屋から 約11時間17分
備考 バス

札幌の宿を探す

暑寒別岳へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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