北海道

有珠山

自然絶景

噴煙が、絶えず空へ上がっている。 有珠山はいまも生きている火山だ。 最後に噴火したのは2000年。 まだ20年ちょっとしか経っていない。 ロープウェイで稜線に立つと、その事実がリアルに刺さってくる。 冬の有珠山は、雪と火山ガスと凍てつく風が混ざり合う、どこか別の惑星みたいな場所だ。

Best Season 冬(12〜2月)は雪と噴煙のコントラストが最大に際立つ。 人も少なく、有珠山の「生きている」感が最も強い季節。 夏は洞爺湖の青さと合わせて楽しめる。

有珠山のおすすめスポット

01

有珠山ロープウェイ|噴煙の真横に、立ってしまった

山麓駅から乗り込んで、約7分。

ゴンドラが高度を上げるにつれ、洞爺湖が小さくなっていく。

冬の朝一番、8時50分の便に乗った。

乗客は数人だけ。

ほぼ貸し切りだ。

山頂駅を降りた瞬間、冷気が顔を叩く。

気温はマイナス8度。

風が強くて、立っているだけで体が持っていかれそうだ。

でも、そこから見える景色が異常だ。

眼下に洞爺湖。

対岸に昭和新山。

そして目の前の火口からは、もくもくと白い噴煙が上がっている。

生きている、という感覚。

観光地とか絶景スポットとか、そういう言葉が似合わない場所だ。

展望台の柵に手をかけながら、これは自然に対する畏怖だと気づいた。

冬に来てよかった。

人が少ない分、その迫力がまっすぐに届いてくる。

■ 有珠山ロープウェイ 住所:北海道虻田郡壮瞥町昭和新山184-5 料金:往復 大人1,800円・子ども900円 営業時間:8:45〜17:55(季節により変動あり) 冬季:積雪状況により運休あることあり。事前確認必須。
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02

洞爺湖展望台|湖が、凍りかけている

有珠山の山頂エリアには、いくつかの展望ポイントがある。

ロープウェイ山頂駅から徒歩5分ほどの展望台に足を向けた。

眼下に広がる洞爺湖は、冬になると湖岸が薄く凍る。

全面結氷はしない湖だが、端のほうは白く霞んでいた。

湖の中央に浮かぶ中島も、雪を被って静かに沈んでいる。

夏に来たことがある人が隣で言っている。

「全然違う景色だ」と。

確かにそうだ。

緑と青の夏の洞爺湖もきれいだろうが、白と灰色に沈んだ冬の洞爺湖には、静けさの重さがある。

風が少し弱まった瞬間、湖面が光って見える。

その一瞬のために、ここに来た気がした。

防寒は完全に整えてから登ること。

カイロは多めに持っていくべきだ。

■ 洞爺湖展望台(有珠山山頂エリア) 住所:有珠山ロープウェイ山頂駅より徒歩約5分 料金:ロープウェイ乗車料金に含む 備考:積雪・凍結により足元注意。スノーブーツ推奨。
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03

昭和新山|1944年に、地面から生まれた山

有珠山から降りてきたら、すぐ隣の昭和新山へ。

車で5分もかからない。

昭和新山は、1943〜1945年にかけて噴火活動で突然隆起した溶岩ドームだ。

もとは平らな麦畑だったらしい。

そこに398メートルの山ができる。

話として聞いても、現実感がない。

冬の昭和新山は、山肌の茶色と赤が雪の白に際立って、奇妙なコントラストを作っている。

ところどころから湯気のような熱気が出ている。

触れれば熱い。

まだ冷えていない。

麓の駐車場から眺めるだけでも十分に異様だ。

「観光地感」がまったくない。

ここは地球の皮膚の薄い場所なんだ、という気持ちになる。

近くの熊牧場は冬季休業中だったが、昭和新山の景観だけで時間を忘れた。

有珠山とセットで、絶対に寄るべき場所だ。

■ 昭和新山 住所:北海道虻田郡壮瞥町昭和新山 料金:見学無料(駐車場有料・普通車500円) 営業時間:見学自由 備考:冬季は道路凍結あり。麓からの観賞が基本。
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モデルコース

Day Trip 札幌発 → 車で約2時間で有珠山ロープウェイ(午前中)→ 昭和新山(昼)→ 洞爺湖温泉で日帰り入浴 → 夕方帰札。所要約9時間。
1 Night 1日目:札幌発 → 有珠山ロープウェイ → 昭和新山 → 洞爺湖温泉泊(花火は夏季のみ)。2日目:洞爺湖畔散策 → サイロ展望台 → 昼食後に帰路。噴火遺構も見ておきたい。
Travel Tips 冬の有珠山は天候が急変する。 ロープウェイが強風で止まることもある。 午前中の早い時間に乗るのが吉。 スノーブーツと防風ジャケットは必須。 手袋は二重にすること。 山頂の売店は冬季縮小営業なので、飲み物は持参が確実。

有珠山への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約8時間41分
水戸から 約9時間26分
前橋から 約9時間41分
高崎から 約9時間41分
名古屋から 約9時間52分
備考 バス

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