札幌市内から車で1時間かからない。 なのに、山頂に立つと別世界だ。 冬の札幌岳は、街の喧騒がまるで嘘みたいに静かで、 360度の雪景色がただそこにある。 「近場の山でしょ」と軽く見ていた自分を、あの白さが黙らせた。
札幌岳のおすすめスポット
札幌岳登山口|ここから先、街の音が消える
冬型の登山口に着いたのは朝7時過ぎ。
気温はマイナス8度。
駐車スペースは冷林道沿いに数台分あるだけで、
週末でも混雑という感じじゃない。
スノーシューかアイゼンは必須だ。
この日はアイゼン12本爪で臨んだ。
最初の30分は樹林帯の中をひたすら歩く。
足音と呼吸だけが聞こえる時間。
それが妙に心地よかった。
標高差は約750m。
コースタイムは登り約2時間30分、下り約1時間50分。
そこまでハードではないけれど、
冬道は夏とまったく別物だと覚悟しておいた方がいい。
トレースが消えていることもある。
コンパスと地図、念のため紙で持っていくべきだ。
札幌岳山頂(1293m)|これが、街の隣にある別世界
樹林帯を抜けた瞬間、視界が一気に開いた。
その感覚は、正直ちょっとずるい。
山頂は1293m。
天気が良ければ、羊蹄山、恵庭岳、空沼岳、
そして遠く石狩湾まで見渡せる。
この日は快晴だ。
風は強かった。体感温度はゆうにマイナス15度を超えている。
それでも、立ち止まって何分も眺めている。
雪原の白と空の青の境界線が、やけにくっきりしていて、
写真に撮っても「これじゃない」とずっと思い続けた。
あの奥行きは、レンズじゃ収まらない。
山頂の滞在は体が冷える前に切り上げる判断が大事だ。
防風ジャケット、ダウン、ネックウォーマーは必ず。
手袋は二重にするのをおすすめする。
カイロも2〜3個あると安心だ。
下山後の豊平峡温泉|この温泉のためにまた来る
下山後、体が芯まで冷えている。
そのまま豊平峡温泉へ向かった。
登山口から車で20分ほど。
ここは源泉かけ流しの露天風呂がある。
入湯料は大人1000円。
冬の露天風呂は、湯気がもうもうと立ちのぼって、
雪が舞い込んでくる感じが最高だ。
しかも食堂のカレーが本格的にうまい。
インドカレーで、山帰りの疲れた体にじんわり効いた。
1300円前後で食べられる。
温泉自体も泉質が良く、肌がつるつるになる。
山の後、わざわざ市街地まで戻らなくていいのが助かる。
この温泉があるだけで、札幌岳の満足度がもう一段上がった。
冬登山の帰りルートに、最初から組み込んでおくべき場所だ。
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札幌岳への行き方
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