標高1,459m。 その頂に広がるのは、湿原だ。 山の上に、水と草と空だけがある。 そんな場所が北海道にある。 大雪山国立公園の奥、沼ノ原山。 冬は雪と風が支配する別世界になる。 来るたびに、地球の広さを思い知らされる。
沼ノ原山のおすすめスポット
沼ノ原山|山頂に湿原がある、それだけで十分すぎる
登山口は国道273号沿い。
駐車スペースから歩き始める。
最初は針葉樹の森が続く。
足元はぬかるみがちで、慎重に進む。
1時間ほど歩くと、空が開けてくる。
そこで息を呑んだ。
湿原が、山の上に広がっている。
池塘と草紅葉と、その奥に連なる峰々。
冬が近い9月末、霜がうっすら降りている。
ほとんど誰もいない。
風の音しか聞こえない。
夏は高山植物が咲き乱れると聞いた。
でも、この枯れた静けさもたまらない。
往復約5時間。
難易度は中級程度。
トレッキングポールがあると安心だ。
山頂付近は風が強く、体感温度は低い。
夏でも防寒着は必須だと実感した。
冬の沼ノ原|白に塗りつぶされた世界へ
10月下旬から雪が積もり始める。
11月にはほぼ冬山になる。
その時期にスノーシューで入った。
足が沈む、ズボズボと。
でも不思議と怖くない。
広大な雪原が、静かに迎えてくれる感じがした。
湿原が雪で平らになって、どこが池塘かわからない。
踏み抜かないように、ガイドと一緒に歩いた。
層雲峡のガイド会社で手配して、1人8,000円ほど。
半日で行けるコースだ。
樹氷が木の枝にびっしり張り付いている。
青空に白い枝が映えて、写真を撮り続けた。
手がかじかんで、シャッターを押すのが辛かった。
それでも、立ち止まってまた撮った。
冬の沼ノ原は、夏とは完全に別の山だ。
層雲峡温泉|登山後の体を、湯が溶かしてくれる
沼ノ原から下りてきたとき、足が限界だ。
向かったのは層雲峡温泉。
登山口から車で約40分。
日帰り入浴を受け付けている宿が何軒かある。
1人600円〜1,000円程度で入れた。
お湯はナトリウム塩化物泉。
とにかく温まる。
冬は体の芯まで冷えているから、湯船で動けなくなる。
30分は出られない。
窓の外に石狩川が流れている。
川沿いの岩壁が夕日で赤く染まっている。
層雲峡の柱状節理は、近くで見ると圧倒される。
切り立った岩の壁が24km続く。
温泉に入って、それを眺めて、夕飯を食べる。
そのルーティンが最高だ。
沼ノ原だけじゃない。
層雲峡ごと旅の目的地にして正解だ。
モデルコース
沼ノ原山への行き方
HUB CITY
札幌(拠点都市)から行ける旅先を見る →