北海道

温泉富士

自然絶景

北海道に、富士山がある。 そう聞いて、半信半疑で向かった。 冬の道東、気温はマイナス10度を下回っている。 雪原の向こうに、その姿が現れた瞬間—— 「ああ、本物だ」と声が出た。 温泉が生み出した、白い山がそこにあった。

Best Season 1月〜2月が最もおすすめ。 温泉富士が完全に凍結し、白く輝く姿が見られる。 屈斜路湖の結氷も重なり、道東の冬の自然が一度に楽しめる時期だ。

温泉富士のおすすめスポット

01

温泉富士|マイナス10度の雪原に、白い山が盛り上がっている

川湯温泉の源泉近く。

誰かに教えてもらわなければ、気づかずに通り過ぎるような場所にある。

温泉水が何十年もかけて積み重なり、小さな富士山の形になった。

高さは約2メートルほど。

スケールで言えば、こぢんまりしている。

でも、実際に目の前に立つと、妙に感動する。

自然がつくった造形物というのは、なぜこんなに胸に刺さるのだろう。

表面は白く凍りついて、硫黄の匂いがかすかに漂っている。

触れてみると、ざらりとした石灰質の感触。

温泉が固まった、その積み重ねがここにある。

観光客はほとんどいない。

冬の朝7時、誰もいない雪原にその山だけがあった。

あの静けさは、なかなか忘れられない。

■ 温泉富士 住所:北海道川上郡弟子屈町川湯温泉(川湯温泉街近郊) 料金:無料 見学時間:終日(夜間は暗くて見えないため日中推奨) 駐車場:近隣の路肩に数台可能 ※冬季は足元が凍結するため、スパイク付き長靴必須
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02

川湯温泉|硫黄の匂いと湯気が、街全体に漂っている

温泉富士を見た後、体が芯まで冷えている。

川湯温泉の街に戻って、日帰り入浴に飛び込んだ。

料金は500円。

お湯は強酸性の硫黄泉で、入った瞬間にじわじわと効いてくる感じがある。

肌がすべすべになる、と地元の人に教えてもらった。

確かに、上がった後の肌の感触が違った。

街全体が湯気に包まれていて、どこを歩いても硫黄の匂いがする。

それが不思議と落ち着く。

温泉街自体は小さくて、歩いて全部まわれる規模だ。

川湯エコミュージアムセンターで無料の地図をもらって、ぶらっと歩くのがいい。

冬の川湯は観光客が少ない分、地元の人たちの日常がよく見える。

温泉の向こうに雪をかぶった山が見える。

その景色の中に、自分だけがいる。

そういう時間が、旅の本当の醍醐味だ。

■ 川湯温泉(日帰り入浴) 住所:北海道川上郡弟子屈町川湯温泉 料金:施設により異なる(500円〜800円程度) 営業時間:10:00〜21:00(施設により異なる) アクセス:JR川湯温泉駅から徒歩約20分、またはタクシー約5分
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03

硫黄山(アトサヌプリ)|地球が、今もここで動いている

川湯温泉から車で5分。

硫黄山(アトサヌプリ)に向かった。

駐車場から歩いてすぐ、もうもうと噴気が上がる岩山が現れる。

近づくにつれ、硫黄の匂いが強くなる。

足元は黄色い岩肌で、雪と硫黄の白と黄色が混ざり合っている。

ノイズキャンセリングイヤホンを外して、しっかり耳を澄ませた。

ボコボコと、地面の中から音がしている。

地球が生きている音だ、と直感的に思った。

入場料は500円。

冬でも無料の足湯が楽しめる(靴下は脱ぎやすいものが便利)。

噴気の近くまで近寄れる遊歩道があって、20分ほどで一周できる。

迫力は、写真では絶対に伝わらない。

実際に立って、匂いを嗅いで、音を聞かないとわからないものがある。

温泉富士からここまで来たことで、川湯温泉という場所の意味が、ようやく腑に落ちた。

すべてが繋がっている。

■ 硫黄山(アトサヌプリ) 住所:北海道川上郡弟子屈町川湯温泉2-2-6 料金:大人500円、子ども250円 営業時間:8:30〜18:00(冬季は〜17:00) 駐車場:あり(無料) アクセス:JR川湯温泉駅から車で約5分 足湯:無料・通年利用可
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モデルコース

Day Trip 7:00 温泉富士(早朝の誰もいない時間に)→ 9:00 硫黄山→ 11:00 川湯温泉で日帰り入浴→ 13:00 弟子屈ランチ→帰路
1 Night 1日目:温泉富士→硫黄山→川湯温泉チェックイン・夜は温泉をはしご。2日目:早朝の屈斜路湖(氷結期はワカサギ釣りも)→摩周湖展望台→帰路。移動はレンタカー必須。
Travel Tips 冬の川湯は路面が完全に凍結する。 レンタカーは4WDスタッドレス一択。 気温はマイナス15度になることもある。 防寒はやりすぎくらいがちょうどいい。 川湯温泉駅の駅舎内にも足湯があって、無料で入れる。 列車を待つ間に、ぜひ。

温泉富士への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約10時間44分
水戸から 約11時間29分
前橋から 約11時間44分
高崎から 約11時間44分
甲府から 約12時間14分
備考 バス

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温泉富士へは札幌から日帰りがおすすめ

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