街の中に、突然山がある。 標高199.9m。 でもそこからの景色は、数字をはるかに超えてくる。 室蘭の港、工場の煙突、白銀の海。 冬の測量山は、息が白くなるほど寒くて、 それでも山頂に立つと、なぜかしばらく動けなくなった。
測量山のおすすめスポット
測量山|冬の頂上で、室蘭が全部見える
車で山頂まで上がれる。
それが測量山の正直なところ。
でも、なめてたら後悔する。
1月の朝9時。
気温はマイナス7度だ。
ドアを開けた瞬間、顔が痛い。
展望台に立つと、室蘭の街が一望できる。
港の工場群、白鳥大橋、そして噴火湾。
晴れていれば、羊蹄山まで見える。
「あ、ここ、全部つながってるんだ」
そう思った。
工場の煙と、雪と、海が同じフレームに収まる。
こういう景色は、なかなかない。
夕暮れ時がとくに良かった。
16時を過ぎると、工場に灯りが入り始める。
寒さで目が潤んで、それが夜景をにじませた。
泣いてるわけじゃない。たぶん。
測量山の登山道|歩いて上がると、別の山になる
車で来る人が多い。
だから徒歩で登ると、驚くほど静かだ。
登山口から山頂まで約40分。
距離は短いけれど、冬は別の話になる。
雪が踏み固められた道は、アイスバーン状態。
軽アイゼンがないと、正直きつい。
持っていかなかった日は、2回滑った。
木々が雪をまとって、白い回廊みたいになっている。
誰もいない。
自分の足音だけが聞こえる。
それが、思いのほか良かった。
山頂に着いたとき、車で来た人たちがいた。
でも、あの道を歩いてきた達成感は、
車組とは少し違う。
勝手にそう思った。
白鳥大橋展望台(測量山周辺)|橋が、海に浮かんでいた
測量山から車で10分も走ると、白鳥大橋の展望台に着く。
セットで行かないともったいない。
橋の全長は1,380m。
北日本最長のつり橋だ。
冬の朝、霧が出ていた日があった。
橋の上半分が霧に消えていて、
下だけが海の上に浮いているように見える。
5分くらい、ただ見ている。
写真は撮ったけど、あの感じは撮れない。
駐車場は無料で、広い。
展望スペースにベンチがあるけど、冬は座ると凍える。
ホットコーヒーを持っていくのが正解だ。
室蘭は「工業の街」というイメージが強い。
でも来てみると、自然がとにかくスケールデカい。
そのギャップが、室蘭の一番おもしろいところだ。
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測量山への行き方
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