標高810メートル。 北海道の真ん中あたりに、ひっそりとある湖がある。 然別湖は、道内で唯一カルデラ起源ではない湖だ。 周囲に民家はない。 コンビニもない。 あるのは、湖と、森と、湯けむりだけ。 冬になると氷点下20度を下回ることもある。 その極寒の中に、わざわざ行く理由がある。
然別湖畔温泉のおすすめスポット
然別湖畔温泉|氷点下の夜、露天風呂から湖が見える
バスを降りた瞬間、空気が刺さった。
鼻の中が凍る感覚。
12月の然別湖は、そういう場所だ。
ホテル風水の露天風呂は、湖に向かって開いている。
夜、湯船に浸かりながら見上げると、星が近い。
標高が高い分、空が違う。
湯温は約42度。
外気との温度差が30度以上あることもある。
頭だけが冷たくて、体はぽかぽかしている。
この感覚、忘れられない。
泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉。
肌にまとわりつくような湯で、上がってからも体が冷えにくい。
冬の露天風呂はだいたい苦手なのだが、ここだけは別だ。
朝6時に入った。
湖が白くなっている。
結氷が始まっている。
それをひとりで、湯船から見ている。
然別湖コタン|湖の上に、氷でできた村があった
毎年1月下旬から3月上旬。
湖が完全結氷すると、氷の上に村が現れる。
然別湖コタンだ。
入場料は500円。
安すぎる。
氷のバーカウンターがある。
氷のグラスに、地元の牛乳を注いでもらった。
冷たいのに、なぜかほっとする味だ。
氷のチャペルもある。
ブルーに透き通った壁。
外から光が差し込むと、内側がうっすら光る。
ここで挙式したカップルがいると聞いた。
わかる気がした。
氷上露天風呂もあって、完全に湖の上に浮かんでいる形になる。
水着着用、混浴。
勇気がいる。
入った。
視界が360度、雪と湖だ。
滞在時間は約2時間。
足元が氷なので、滑り止め靴底は必須だ。
鹿追町市街・道の駅しかおい|帰り道に寄る、それだけで十分だ
然別湖から帯広方面に戻る途中、鹿追町の中心部を通る。
人口約5,400人の小さな町だ。
道の駅しかおいに立ち寄った。
ここに、然別湖の湧水がある。
無料で汲める。
ペットボトルを持参していた人が、何人も列を作っている。
飲んでみると、かすかに甘い。
ソフトクリームは350円。
北海道の道の駅でソフトクリームを食べるのは、もはや義務みたいなものだ。
鹿追産の牛乳を使っているらしく、濃かった。
冬でも食べた。
後悔はない。
館内に然別湖の写真パネルがあって、コタンの歴史が書いてあった。
地元の人にとって、湖は観光地というより「毎年変わる庭」みたいなものだと知った。
バスの本数が少ない。
帯広から然別湖へ行くバスは、1日3〜4本程度。
時刻表は事前に必ず確認してほしい。
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然別湖畔温泉への行き方
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