硫黄の匂いが鼻をつく。 バスを降りた瞬間、ここが普通の場所じゃないとわかる。 白い湯煙が街じゅうに漂って、冬の冷たい空気と混ざり合う。 北海道の奥、登別温泉。 温泉地はたくさんあるけれど、この「濃さ」は他にない。 地獄谷を歩けば、地球がまだ生きていると実感する。
登別温泉のおすすめスポット
地獄谷|足元から、地球の怒りが噴き出している
入口から歩いて3分。
いきなり視界が開けた。
直径450mのすり鉢状の地形に、あちこちから湯煙が上がっている。
冬に行くと、白い煙と雪のコントラストが異常に美しい。
写真を撮る手が止まらなくなった。
遊歩道は整備されているけれど、足元は凍っていることがある。
12月〜2月はチェーンスパイクがあると安心。
レンタルは近くの売店で500円前後。
大正地獄と呼ばれるエリアまで歩くと、轟音とともに間欠泉が噴き出す瞬間に出会えることもある。
タイミングは完全に運任せ。
でも、待っていた甲斐があった。
硫黄臭がコートに染み付くほど深く吸い込んで、それでもまだ離れたくない。
登別温泉|9種類の泉質、全部入ってみた結果
登別が他の温泉地と決定的に違うのは、泉質の種類だ。
硫黄泉、食塩泉、重曹泉など9種類が湧き出している。
ひとつの温泉地でこの数はほぼ異常。
第一滝本館の大浴場は、その種類を一度で体験できる。
日帰り入浴は大人2,000円〜。
広さに最初は迷子になった。
のれんをくぐるたびに泉質が変わって、肌触りも香りも全部違う。
とくに印象的だったのは「にごり湯」。
どこまでも白く濁っていて、足先がまったく見えない。
入って5分で体の芯まで温まって、外に出たら全身がじんわりと赤かった。
夜の9時ごろが一番すいている。
日中は観光客で混むけれど、夜はほとんど地元の人と宿泊客だけ。
その時間帯に入るのが正解だ。
登別温泉街|閉まる前に、絶対あの団子を食べてほしい
地獄谷から温泉街に戻る道、小さな土産物屋が並んでいる。
夕方4時になると半分くらいは閉まり始める。
冬の観光地は早い。
見逃してほしくないのが、地獄谷近くの売店で売っている「地獄プリン」と串団子。
地獄プリンは表面が真っ黒で、竹炭入り。
見た目のインパクトで買ったけれど、中はなめらかで普通においしかった。
温泉街の奥にある「登別温泉閻魔堂」は無料で見られる。
閻魔大王の像が時間ごとに動き出すしかけがあって、子どもだけじゃなく大人も普通に驚く。
毎時00分と30分に動くので、時間を合わせて行くといい。
夜は街全体がライトアップされる。
湯煙と街灯が混ざって、幻想的というか少し不思議な雰囲気。
ホテルのチェックインより先に散歩するのをおすすめする。
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登別温泉への行き方
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