帯広の郊外に、こんな場所があったのか。 初めて真鍋庭園に足を踏み入れたとき、そう思った。 北海道らしい広さと、丁寧に手入れされた緑が共存している。 観光地っぽさがない。 ただ、時間がゆっくり流れている。 それが、また来たいと思わせる理由だ。
真鍋庭園のおすすめスポット
真鍋庭園|7万㎡の緑の中で、時間の感覚がなくなる
入口で料金を払う。
大人700円。
その瞬間はまだ、普通の植物園だ。
歩き始めて5分で、考えが変わった。
とにかく広い。
7万㎡という数字は知っていたが、実際に歩くと全然違う。
木々の背が高く、空が切り取られる。
風の音だけが聞こえる場面がある。
庭内には3つのエリアがある。
日本庭園、西洋庭園、そして針葉樹を中心とした自然庭園。
それぞれ空気感が全然違う。
特に印象的だったのは、針葉樹エリアだ。
北海道らしい樹形の木が並んでいて、
光の入り方が独特だ。
午前中に訪れると、木漏れ日が地面に模様をつくる。
その時間帯を狙って行って、正解だ。
全部回ると1時間以上かかる。
急がないほうがいい。
苗木販売エリア|庭園の植物をそのまま持ち帰れる
庭園の出口近くに、苗木の販売コーナーがある。
正直、最初は素通りするつもりだ。
立ち止まって、値段を見てびっくりした。
庭園で見てきた針葉樹の苗が、数百円から買える。
ラベルに品種名と育て方が書いてある。
丁寧だ。
真鍋庭園は1958年創業の老舗造園会社が運営している。
だから植物の質が違う。
観光のついでに売っているものじゃなくて、
本業として育てている木が並んでいる。
スタッフに話しかけてみると、気さくに教えてくれた。
「この木は寒さに強いですよ」
そういう会話が自然にできる雰囲気がある。
北海道の庭をイメージしながら選ぶ時間が、
思ったより楽しかった。
重くて買えなかったのが、今も少し悔しい。
六花亭 真鍋庭園店|緑を見ながら、マルセイを食べる贅沢
庭園の敷地内に、六花亭の直売所がある。
これを知らずに来ると、少し損をする。
帯広本店とは違う、庭園の中にある小さな売り場だ。
窓の外に緑が広がる席で、コーヒーを飲みながらお菓子を食べる。
その体験が、帯広らしくていい。
マルセイバターサンドを1個から買える。
120円ほどだ。
箱で買うより、ここで1個食べるほうが記憶に残る気がした。
庭を歩いたあとに立ち寄るのがちょうどいい。
疲れた足を休めながら、窓の外の木々を眺める。
特別なことは何もないのに、妙に満足感がある。
帯広は食が強い街だ。
豚丼も、チーズも、スイーツも。
でも真鍋庭園での六花亭の時間は、
そのどれとも違う種類の満足だ。
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真鍋庭園への行き方
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