網走と聞くと、刑務所か流氷が浮かぶ。 でも、街の丘の上にひっそり鎮座する神社のことを知っている人は少ない。 朝靄の残る参道を歩いたとき、ここが観光地じゃないことに気づいた。 地元の人が手を合わせにくる、ちゃんと生きている神社だ。
網走神社のおすすめスポット
網走神社|丘の上で、街ごと見下ろす静けさ
市街地から歩いて15分ほど。
住宅街を抜けて坂を上ると、急に鳥居が現れる。
観光客の姿はほぼない。
参拝者は、朝の散歩ついでに来たらしいおじいさんと、犬を連れた女性だけだ。
石段を上ると、空気が変わる感じがした。
冬でも境内の木々は重くて、風の音が全然違う。
拝殿は1902年に創建されたもの。
老朽化した部分もそのままで、それがかえってリアルだ。
社殿の横から網走市街と能取湖方面が見渡せる。
曇り空だったのに、その景色に思わず立ち止まった。
整備されすぎていない展望台みたいな場所で、5分ほどぼーっとしてしまった。
観光地じゃないから、誰にも急かされない。
それだけで十分だ。
参道の朝|地元の時間に紛れ込む
早朝7時に来た。
その判断が正解だ。
鳥居をくぐると、落ち葉が濡れていて、誰かが掃いた形跡があった。
毎朝誰かが手入れしているのが分かる。
観光名所じゃなくて、生活の一部として存在している神社。
そういう場所に来ると、旅している気分になれる。
参道の両脇には太い木が並んでいる。
樹齢どのくらいだろうと思うくらい、幹が太かった。
秋に来たら、全部色づくはずだ。
次は10月に来たい。
境内に自販機はない。
売店もない。
ベンチが1脚だけあって、そこに座って静かに過ごせた。
網走観光の合間に、ちょっと立ち寄る場所じゃなくて、ここを目的地にして来てほしい。
そのくらい、朝のここは特別だ。
網走の丘と空|神社の後に広がる景色
神社を出た後、丘沿いの道をそのまま歩いた。
地図には載っていない小道で、地元の人が歩くだけの場所。
10分も歩くと、オホーツク海が視界に入ってきた。
曇りだったのに、海の色だけ妙に青かった。
網走はこういう場所が無造作に出てくる。
観光スポットと呼ばれていない場所に、いいものが多い。
神社からの帰り道、地元のパン屋に寄った。
朝8時から開いていて、イートインスペースがある。
網走産の小麦を使ったという食パンが280円。
大したことないと思って食べたら、普通に美味しかった。
網走神社は、半日かけてゆっくり過ごす場所じゃない。
1時間もあれば十分まわれる。
でも、その1時間がいい時間だ。
旅の中に、こういう時間が1個あると全然違う。
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網走神社への行き方
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