美瑛富士の風景
北海道

美瑛富士

自然絶景

雪の重さで、木々が静かに頭を垂れている。 風もない。音もない。 美瑛富士の冬は、そういう場所だ。 標高1,888m。 十勝岳連峰の一座として、ただそこに在る。 華やかさはない。 でも、一度踏み込んだら忘れられない静けさがある。

Best Season 冬(12月〜3月)は雪山の静けさと絶景を独り占めできる。 夏(7月〜8月)は高山植物が咲き、残雪とのコントラストが美しい。どちらも、全然違う山の顔がある。

美瑛富士のおすすめスポット

01

美瑛富士登山口|すべては、ここから始まる

冬の登山口は、思ったより静かだ。

駐車場に車は2台だけ。

夏なら登山者でにぎわう場所も、1月ともなれば別世界になる。

気温はマイナス12度。

息が白い。

ブーツの下で雪がキュッと鳴く。

その音だけが、自分がここにいる証拠だ。

登山口から美瑛富士避難小屋までは、夏道で約4時間。

冬は雪でルートが埋まるので、地形を読む力がいる。

ガイドなしで入るのは、正直おすすめしない。

最初の1時間は樹林帯が続く。

木の間から差し込む光が、雪面に模様を作っている。

きれいというより、息が止まる感じ。

この静けさに慣れるまで、少し時間がかかった。

■ 美瑛富士登山口 住所:北海道上川郡美瑛町白金(白金温泉エリアより車で約20分) 料金:無料 駐車場:あり(冬季は除雪状況による) 注意:冬季は上級者・ガイド同行推奨
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02

美瑛富士避難小屋周辺|森林限界を抜けた先の、あの景色

樹林帯を抜けた瞬間、視界が一気に開いた。

ここが森林限界。

標高にして約1,500m付近だ。

空が、でかい。

十勝岳、オプタテシケ山、トムラウシ。

北海道の山が、ぐるりと並んでいた。

雪原の白と、空の青が、どこで境目になっているのかわからない。

写真を撮ろうとしたけど、画角に収まらない。

そういう景色だ。

避難小屋は冬季も使える造りになっている。

中に入ると、外とは別の時間が流れている。

しばらく誰とも話さずに、窓から山を眺めている。

風が強い日は体感温度がマイナス20度を超える。

レイヤリングは夏山の2倍以上で考えたほうがいい。

それでも、ここから見る夕暮れは、全部が正解になる色だ。

■ 美瑛富士避難小屋 住所:美瑛富士中腹(標高約1,550m付近) 料金:無料(管理協力金の任意支払いあり) 収容人数:約10名 設備:簡易トイレあり・水は要持参 冬季:利用可だが積雪・ラッセル状況に注意
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03

白金温泉|登山の後に、体が溶けていく

下山後、白金温泉に直行した。

足が棒になっている。

全身が冷えている。

宿のお湯は無色透明で、するりと肌になじんだ。

pHは約8.3のアルカリ性単純泉。

泉温は約60度。

露天風呂から見える木々に、雪が積もっている。

湯気と雪と、遠くの稜線。

美瑛富士がかすかに見えた気がした。

日帰り入浴は600円から1,000円程度。

タオルは持参したほうがいい。

温泉街は小さい。

コンビニはない。

夜は静かすぎるくらい静かだ。

でも、それが良かった。

山から下りてきた体に、あの静けさがちょうどよかった。

翌朝、また美瑛富士の山頂が見える。

白く、何も言わずに、そこにあった。

■ 白金温泉エリア 住所:北海道上川郡美瑛町白金 日帰り入浴:600円〜1,000円(施設による) 営業時間:10:00〜21:00(施設により異なる) アクセス:JR美瑛駅よりバスで約35分(道北バス白金温泉線)
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モデルコース

Day Trip 6:00 旭川発 → 8:00 登山口スタート → 12:00 避難小屋 → 15:30 下山 → 16:00 白金温泉で日帰り入浴 → 18:30 旭川着
1 Night 【1日目】旭川発 → 白金温泉チェックイン → 周辺散策・夕食 【2日目】早朝6:00 登山スタート → 避難小屋 → 下山 → 温泉 → 美瑛の丘を経由して旭川へ。冬の稜線と青い池をセットで楽しむ2日間。
Travel Tips 冬の美瑛富士はルートが雪で消える。 地形図とGPSは必携。 ガイドツアーは旭川・美瑛の山岳ガイド会社が対応。1人あたり2万円前後が目安。 アイゼン・ピッケル・ビーコンは必須装備。 天候が崩れたら、迷わず撤退する。それだけは忘れないでほしい。

美瑛富士への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約10時間
水戸から 約10時間45分
前橋から 約11時間
高崎から 約11時間
名古屋から 約11時間28分
備考 バス

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美瑛富士へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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