北海道

芦別岳

自然絶景

稜線に出た瞬間、風が顔を叩いた。 白い山並みが、どこまでも続いている。 芦別岳は、北海道の山好きが「いつか」と口にする山だ。 標高1726m。 簡単ではない。 でも、その分だけ、上に着いたときの景色が本物だ。

Best Season 厳冬期(1月〜3月)は雪質が安定し、霧氷も美しい。 ただし気温マイナス20度以下の日もある。 体力と装備に自信がある人向けのシーズンだ。

芦別岳のおすすめスポット

01

芦別岳|雪の斜面に、自分の足跡だけが続いている

登山口は富良野市街から車で約20分。

旧道コースと新道コースがある。

冬は新道コースが一般的で、往復約10〜12時間。

日の出前、5時には動き出した。

ヘッドランプの光の中、雪を踏む音だけが聞こえる。

誰もいない。

足跡もない。

その静けさが、少し怖くて、少し気持ちよかった。

標高が上がるにつれ、木がなくなっていく。

そこから先は、空と雪だけの世界だ。

稜線直下の急登は、アイゼンなしでは無理だ。

傾斜は40度近い場所もある。

頂上に立ったのは午前11時ごろ。

すぐ隣に夕張山地の山並みが見える。

晴れていれば、大雪山系まで見渡せる。

そのとき、風はない。

静かすぎて、しばらく動けない。

■ 芦別岳 住所:北海道富良野市山部(新道登山口) 登山口アクセス:JR山部駅から車で約15分 入山料:無料 冬季ルート:新道コース(往復約10〜12時間) ※冬季はアイゼン・ピッケル必携。単独入山は非推奨。事前に富良野市への登山届提出を。
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02

ユーフレ小屋跡付近|樹氷の回廊を、ひとりで歩いた

新道コースの序盤、標高900m付近までは樹林帯が続く。

冬のこの区間が、意外に良かった。

エゾマツやトドマツに、びっしりと霧氷がついている。

朝の光に当たると、キラキラ光る。

写真を撮るために、何度も立ち止まった。

ユーフレ小屋はすでに廃屋で、今は避難場所にもならない。

でも、その周辺の平坦地は風が弱く、休憩にちょうどいい。

ここで行動食を食べた。

パンが凍る前に、急いで口に入れた。

気温はマイナス15度前後だ。

水筒のお湯が、30分でぬるくなっている。

保温ボトルを2本持っていって正解だ。

樹林帯を抜けると、急に視界が開ける。

そのコントラストが、この山の好きなところだ。

息が切れていても、景色を見たら足が動いた。

■ 新道コース樹林帯区間 登山口から旧ユーフレ小屋跡まで:約2〜2.5時間 標高差:約450m 冬季装備:スノーシューまたはワカン、チェーンスパイク(序盤) ※小屋は使用不可。水分・食料は登山口から全量携行すること。
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03

富良野市街の夜|下山後の焼肉が、やたらうまかった

下山したのは夕方4時すぎ。

足が笑っている。

車のドアを開けたとき、脱力してシートに倒れ込んだ。

富良野市街まで戻り、地元の焼肉屋に入った。

「富良野牛」と書いてあるメニューを、何も考えずに頼んだ。

1人前1500円くらい。

口に入れた瞬間、じわっと旨味が出た。

疲れた体に、肉の脂がしみた。

正直、今まで食べた焼肉の中で一番うまい。

富良野には温泉もある。

「ラテール」や「山部自然公園太陽の里」が登山者に人気だ。

入浴料は600〜700円ほど。

体が冷え切っているので、湯船に入った瞬間に声が出た。

翌朝、筋肉痛で起き上がれない。

でも、またあの稜線に行きたい。

そういう山だ、芦別岳は。

■ 富良野市街(下山後の立ち寄りスポット) 温泉「山部自然公園太陽の里」:富良野市山部市街地/入浴料 大人600円/営業10:00〜21:00(月曜定休) 富良野牛焼肉:市内複数店舗あり(事前調査推奨) 宿泊:富良野市街のビジネスホテル 1泊5,000〜8,000円程度
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モデルコース

Day Trip 4:30登山口発→11:00頂上→16:00下山→温泉入浴→富良野市街で夕食。体力的にハード。経験者向け。
1 Night 【1日目】富良野市街泊・装備最終確認→【2日目】4:30入山・日帰り登頂→下山後温泉・焼肉。前泊で体調を整えてから臨むのが正解。
Travel Tips 冬の芦別岳は天候が急変する。 出発前に必ず富良野の予報を確認すること。 視界が悪い日は迷わず引き返す判断が必要だ。 GPSは必携。 紙の地図もあると安心。 単独行は経験者でも避けた方がいい。

芦別岳への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約9時間40分
水戸から 約10時間25分
前橋から 約10時間40分
高崎から 約10時間40分
名古屋から 約11時間5分
備考 バス

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芦別岳へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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