風が、強い。 そんな言葉では到底追いつかない。 立っているだけで体が持っていかれそうになる。 ここは北海道の最南端、襟裳岬。 岬の先に立った瞬間、自分がいかに小さいかを思い知る。 それでも、また来たくなる場所だ。
襟裳岬のおすすめスポット
襟裳岬|風速20m超。それでも先端まで行きたくなる
駐車場から岬の先端まで、歩いて約10分。
距離はたいしたことない。
でも風が強すぎて、前に進めない瞬間がある。
この日の風速は推定20m以上。
帽子は一瞬で飛んだ。
髪は顔に張り付いた。
それでも足が止まらない。
先端に近づくほど、視界が広がっていく。
太平洋が360度近く、どこまでも続いている。
水平線の丸みが、はっきりわかった。
岩場には数十頭のゼニガタアザラシがいた。
望遠鏡で覗くと、日向ぼっこしている。
完全に無警戒で、こっちを気にしていない。
「風の館」の展望台から見ると、より近く見える。
双眼鏡の貸し出しもある。
無料なのがありがたかった。
晴れていても、曇っていても、ここの景色は本物だ。
パンフレットに載っている写真より、ずっと荒々しかった。
風の館|風速25mを、室内で体感する
「風の館」は岬のすぐそばにある施設だ。
入館料は300円。
安いと思って入ったら、予想外に面白い。
館内には風速体験コーナーがある。
風速25mの風を体で受けるやつだ。
正直、なめている。
立った瞬間、目が開けられなくなった。
息をするのが少し苦しかった。
5秒で限界だ。
これが日常の襟裳岬なのか。
年間で風速10m以上の日が、260日以上あるらしい。
穏やかな日のほうが珍しい場所だ。
展示では、砂漠化した岬を緑に戻した話も知った。
昭和30〜40年代、乱伐で丸裸になった丘があった。
そこに地元の人たちがハマナスを植え続けた。
50年かけて、今の景色になった。
外の荒々しさと、その歴史を知ってから見ると、
景色の意味が変わった気がした。
えりも町の食堂|昆布とウニで、胃袋まで北海道になる
襟裳岬といえば、昆布の産地だ。
日高昆布の主要産地がここ、えりも町。
岬近くの食堂に入った。
地元の漁師らしい人が、平日昼間から何人かいた。
観光客は自分だけだ。
頼んだのは「ウニ丼」。
2,800円。
北海道の食堂価格としては標準的だ。
出てきたものが、想像より多かった。
ドーンとウニが乗っている。
甘くて、とろけて、磯の香りが強かった。
新鮮さが違うと、こんなに味が変わるのか。
昆布ラーメンを頼んでいた地元の人のを見たら、
スープが黄金色に輝いている。
次に来たら、あれを頼む。
夕方以降は閉まる店が多い。
昼過ぎには食事を済ませておくのが正解だ。
えりも町内の飲食店は、全体的に数が少ない。
事前にリサーチが必要だ。
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襟裳岬への行き方
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