西クマネシリ岳の風景
北海道

西クマネシリ岳

自然絶景

地図を見て、名前に惹かれた。 西クマネシリ岳。 北海道の奥深く、道東の山域に静かにある。 標高1,256m。 冬になると、誰も踏み入れない雪原が広がる。 トレースなんてない。 あるのは、風の音と、自分の息だけ。 そこに行きたくて、スキーを担いで向かった。

Best Season 2月〜3月上旬がベスト。 雪質が安定し、晴れ間も出やすい。 3月後半は気温が上がり、雪が重くなる。 夏の登山道は笹薮が濃く、冬のほうが歩きやすいという逆転現象がある山だ。

西クマネシリ岳のおすすめスポット

01

西クマネシリ岳|誰もいない、真冬の白い稜線へ

朝6時、駐車スペースに車を止めた。

気温はマイナス18度。

ドアを開けた瞬間、空気が頬を刺した。

ここはアプローチが長い。

林道から入って、樹林帯を抜けて、稜線に出るまで約4時間。

スノーシューでもいい。

でもその日はBCスキーを選んだ。

樹林帯の中は静かだ。

自分のシールの音だけが響く。

野生動物の足跡がいくつかあった。

キツネか、それともエゾシカか。

稜線に出た瞬間、息が止まった。

十勝の山々が一列に並んでいた。

雲ひとつない。

芦別岳、ニペソツ、石狩岳。

全部、手が届きそうに見える。

頂上に立ったのは11時ごろ。

コンビニで買ったおにぎりが凍っている。

それでも、うまかった。

■ 西クマネシリ岳 住所:北海道上川郡南富良野町 標高:1,256m 入山料:無料 ※冬季は積雪状況の確認が必須。BCスキーまたはスノーシューでの入山が一般的。
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02

樹林帯のルート|誰も踏んでいない雪を歩く感覚

トレースがない、というのはこういうことか。

一歩ごとに、膝まで沈む。

スノーシューをはいていても、深いところは腰まで入った。

先行者がいないということは、ルートを自分で読む。

それが怖くて、おもしろかった。

樹林帯の中の雪は、別の質感をしている。

日が当たらないから、パウダーがそのまま残っている。

手で触ると、サラサラと崩れた。

こんな雪、ゲレンデでは絶対に味わえない。

途中、沢を渡る場面があった。

雪の橋を慎重に渡った。

踏み抜いたら終わり、という緊張感。

でもそれがいい。

北海道の山は、整備されていない。

それが魅力だ。

「なんとかなる」じゃなくて、「自分でなんとかする」山だ。

下山は滑走で。

40分でベースまで戻った。

あの4時間が40分になる快感は、BCの醍醐味そのものだ。

■ 入山ルート(冬季) 一般的な起点:南富良野町側の林道入口付近 駐車スペース:数台程度(路駐注意) 参考CT(冬季):ベースから山頂まで約3.5〜4.5時間 ※GPSと地形図は必携。単独入山は推奨しない。
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03

下山後の南富良野|体を温める、小さな町の夜

下山してから、体が震えている。

寒さではなく、興奮だ。

南富良野の町は小さい。

コンビニは1軒あるかないか。

でも、それでいい。

温泉は「かなやま湖畔キャンプ場」の近くにある施設を使った。

大人600円。

誰もいない。

貸し切りで湯に浸かりながら、今日登った山を頭の中で再生した。

夕食は持参した米を炊いた。

車の中で、山を眺めながら食べた。

外はマイナス20度に近かった。

車内はエンジンをかけて暖かくした。

夜、空を見た。

星が多すぎて、どこから見ていいかわからない。

オリオン座がくっきりと見える。

都市の灯りが一切ない空というのは、こんな色をしている。

来てよかった。

ただ、それだけだ。

■ 周辺情報 南富良野町観光協会:北海道空知郡南富良野町 温泉(かなやま湖畔周辺):大人600円前後 最寄りのコンビニ:セイコーマート 南富良野店(要事前確認) ※冬季は営業時間が短縮される店舗あり。燃料・食料は富良野市内で準備推奨。
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モデルコース

Day Trip 早朝6時入山→11時頃山頂→滑走下山→温泉→帰路。日が短い冬は行動時間に余裕を持つこと。日没は16時前後。
1 Night 1日目:富良野泊・装備確認。2日目:早朝6時入山→山頂→下山→南富良野の温泉→かなやま湖周辺で車中泊。星空が格別。翌朝は余裕を持って帰路へ。
Travel Tips 冬の西クマネシリは、天候が急変する。 晴れ予報でも稜線では風が強い。 アウターは必ずウィンドプルーフを。 GPSは電池が切れる前提でモバイルバッテリー必携。 携帯の電波はほぼない。 緊急連絡手段は事前に確認しておくこと。

西クマネシリ岳への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約10時間12分
水戸から 約10時間57分
前橋から 約11時間12分
高崎から 約11時間12分
甲府から 約11時間42分
備考 バス

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西クマネシリ岳へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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