錐山の風景
北海道

錐山

自然絶景

地図で見ると、ただの小さな山だ。 標高わずか523m。 でも、冬の錐山は別物だ。 雪をまとった頂上から見渡す景色に、言葉が出ない。 北海道の内陸部、人がほとんど来ない静けさの中に、あの山はある。 わざわざ行く理由は、行った人にしかわからない。

Best Season 12月〜3月上旬の快晴日が最高。 特に1月・2月は雪質と視界のバランスが良い。 羊蹄山が白く輝く冬晴れの日を狙って。

錐山のおすすめスポット

01

錐山登山口|静寂の中に、足跡が一つもない

朝8時、登山口に着いた。

駐車スペースに車は1台もない。

雪は前夜に降ったばかりで、ふわふわしている。

足を踏み出すたびに、ザクッと沈む。

その音だけが響く。

トレースが全くない。

つまり、今日の一番乗りだ。

ちょっとした緊張感がある。

登山道は整備されているが、冬は自分でルートを読む必要がある。

チェーンスパイクは必須だ。

アイゼンでも問題ない。

スノーシューがあれば、もっと楽だっただ。

樹林帯の中は風がなく、不思議なほど静かだ。

鳥の声すら聞こえない。

自分の呼吸音と、雪を踏む音だけ。

こういう孤独感、嫌いじゃない。

登山口から頂上まで、ゆっくり歩いて約1時間20分。

距離は短いが、雪があると別物の体力を使う。

■ 錐山登山口 住所:北海道虻田郡喜茂別町付近 料金:無料 駐車場:あり(数台分) 冬季は除雪状況を事前確認推奨 最寄りICから車で約20分
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02

錐山山頂|360度、白い世界だけがあった

樹林帯を抜けた瞬間、視界が一気に開けた。

そこからが本番だ。

羊蹄山が、でかい。

圧倒的にでかい。

雪をかぶった姿が、青空に突き刺さっている。

反対側には洞爺湖も見える。

その向こうに太平洋がうっすら光っている。

気温はマイナス12度くらいだ。

風が出てきて、体感はもっと寒い。

でも動けない。

この景色から目が離せない。

標高523mとは思えない開放感がある。

周囲に遮るものがない。

北海道の広さを、体で理解した瞬間だ。

写真を撮っていたら、指先が痛くなってきた。

グローブは絶対に外さない方がいい。

スマホの操作用グローブを持ってくれば良かったと少し後悔した。

滞在できたのは15分くらい。

それ以上いると体が持たない。

でも、その15分は確実に記憶に残るやつだ。

■ 錐山山頂 標高:523m 登山口からの距離:約2.5km 所要時間:登り約1時間20分・下り約50分 冬季装備:アイゼンまたはチェーンスパイク必須 トイレ:登山口付近のみ(冬季閉鎖の可能性あり)
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03

喜茂別町の温泉|下山後の体が、溶けていく

下山したのは昼過ぎ。

足はパンパンで、指先の感覚がうっすら怪しかった。

迷わず温泉へ向かった。

喜茂別町には、小さな温泉施設がある。

地元の人ばかりで、観光客はほぼいない。

料金は500円だ。

シャンプーとボディソープは備え付けがある。

タオルは持参した方がいい。

湯船につかった瞬間、体中がじんじんした。

冷えた体に、ゆっくり熱が戻ってくる感覚。

これが登山の後の温泉の正解だ。

地元のおじさんが話しかけてきた。

「錐山に行ったの?珍しい」と言われた。

地元民でも、冬に登る人はあまりいないらしい。

お湯は無色透明で、さらっとした泉質。

長湯したら眠くなってきた。

帰りの運転、気をつけないといけないやつだ。

■ 喜茂別温泉(例:きもべつ温泉保養センター等) 住所:北海道虻田郡喜茂別町 料金:大人500円前後 営業時間:10:00〜21:00(要確認) 定休日:不定休 ※施設情報は変更の可能性あり、事前確認を推奨
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モデルコース

Day Trip 8:00 登山口出発 → 9:20 山頂(15分滞在)→ 10:30 下山 → 11:30 喜茂別温泉 → 13:00 札幌方面へ。日帰りで十分回れるコンパクトな山旅。
1 Night 1日目:午後に喜茂別入り、周辺の羊蹄山麓をドライブ → ニセコか倶知安で宿泊。2日目:朝8時に錐山登山スタート → 下山後に温泉 → 洞爺湖を経由して帰路。ニセコエリアと組み合わせると満足度が高い。
Travel Tips 冬の錐山は、天気予報を必ず前日に確認すること。 曇りだと羊蹄山が見えない。 快晴予報の日だけ狙う価値がある。 装備は街山と同じ感覚では行かない方がいい。 アイゼン・防風ジャケット・手袋の予備は必須だ。

錐山への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約11時間
水戸から 約11時間45分
前橋から 約12時間
高崎から 約12時間
甲府から 約12時間30分
備考 バス

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錐山へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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