音威富士の風景
北海道

音威富士

自然絶景

北海道の北端近く、人よりも雪のほうが多い場所がある。 音威富士。 名前を聞いても、どこにあるかわからない人がほとんどだ。 それでいい。 たどり着くまでの道のりごと、この山の魅力だから。 冬の音威富士は、静かすぎて怖いくらいだ。

Best Season 12月下旬〜3月上旬がベスト。 雪質のピークは1月〜2月。 氷点下15度以下になる日が続く。 その厳しさごと、ここの魅力だ。

音威富士のおすすめスポット

01

音威富士スキー場|ゲレンデの端に、誰もいない世界があった

リフトは1本だけ。

待ち時間、ほぼゼロ。

それが音威富士スキー場の日常だ。

標高は低い。

でも雪質が違う。

パウダーが膝まで来たとき、思わず声が出た。

人がいないから、新雪がずっと残っている。

東京から来たスキーヤーが狙うような斜面が、何本も手つかずのまま並んでいた。

リフト1日券は2,000円台。

コンビニ1軒もない村で、このゲレンデだけが静かに動いている。

午後2時を過ぎると、ほとんど貸し切りになる。

その時間帯に滑った1本が、今でも忘れられない。

木々の間から差し込む夕方の光。

自分のシュプールだけが残る斜面。

ああ、ここまで来てよかった。

■ 音威富士スキー場 住所:北海道中川郡音威子府村音威子府 料金:リフト1日券 約2,200円(シーズンにより変動) 営業時間:9:00〜16:30(冬季のみ営業) ※積雪状況により営業日が変わるため、事前確認を
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02

音威子府の森と林道|人の気配が、完全に消える場所

スキー場から少し外れると、林道が続いている。

除雪されていない道。

足を踏み入れると、雪がひざ下まで沈んだ。

音がない。

本当に何も聞こえない。

風すら止まっている。

北海道の森に入ったことが何度かあるけれど、ここまで静かな場所は初めてだ。

気温はマイナス15度。

吐く息が白く固まって、すぐ消える。

木の枝に雪が積もって、重さでしなっている。

その形がおかしくて、なぜか笑ってしまった。

熊の出没情報があるエリアなので、冬でも鈴は必携だ。

それでも、この静寂を一度体験したら、また来たくなる。

都市の喧騒が、遠い別の星の話みたいに思えてくる。

歩いた距離は往復で約4km。

2時間もあれば十分だ。

■ 音威子府村周辺林道 住所:北海道中川郡音威子府村 料金:無料 備考:冬季は装備必須。スノーシューあると快適。熊鈴を忘れずに。 アクセス:JR宗谷本線・音威子府駅から徒歩15〜20分
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03

音威子府駅|日本最北の、そばと静寂が残る駅

宗谷本線に乗って音威子府に着く。

列車は1日数本しかない。

駅舎は古くて、小さい。

でも中に入ると、独特の空気がある。

かつてここには有名な黒いそばがあった。

2021年に店主が亡くなり、今はもう食べられない。

そのことを知って、少し胸が痛くなった。

駅のホームに立つと、線路の先が真っすぐ雪原に消えている。

どこまでも白い。

列車を待つ人は誰もいない。

それでも、この駅は生きている。

地元の学生が数人乗り込んで、また静寂が戻る。

次の列車まで2時間あった。

ベンチに座って、ただ外を眺めた。

こんなにゆっくり時間が流れる駅は、他にない。

旭川から特急で約2時間。

その距離が、この静けさを守っている気がした。

■ 音威子府駅(JR宗谷本線) 住所:北海道中川郡音威子府村音威子府37 料金:入場無料 旭川〜音威子府:特急サロベツ利用で約2時間・約4,000円〜 待合室は冬季も開放(時間帯に注意)
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モデルコース

Day Trip 旭川発→音威子府駅着(特急2時間)→林道散策→スキー場で午後滑走→夕方の列車で旭川へ。日帰りは体力的にきつめ。
1 Night 1日目:旭川発→音威子府着→林道散策→駅周辺で夕方を過ごす→村内の宿泊施設に泊まる。2日目:朝のゲレンデを貸し切りで滑走→昼過ぎに旭川へ戻る。このルートが一番ゆったりできる。
Travel Tips 音威子府村内にコンビニはない。 食料・飲料は旭川か名寄で調達していくこと。 レンタカーは稚内か名寄で借りるのが現実的。 冬の路面は完全に凍結。スタッドレス必須。 防寒はマイナス20度対応で臨むべき。

音威富士への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約11時間18分
水戸から 約12時間3分
前橋から 約12時間18分
高崎から 約12時間18分
名古屋から 約12時間35分
備考 バス

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音威富士へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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