北海道

1839峰

自然絶景

北海道の奥深く、人跡まれな場所に立つ山がある。 標高1839m。名前もそのまま、1839峰。 ガイドなしでは入れない。 それでも行きたくなるのは、そこにしかない白さがあるから。 冬の日高山脈は、静けさが暴力的なくらい深い。

Best Season 12月〜3月の冬季がスノーシューシーズン。 2月は寒さが極限だが、雪質と視界が最もいい。 天候が安定しやすいのは1月後半〜2月上旬。

1839峰のおすすめスポット

01

1839峰アプローチ|静寂に、足音だけが響いた

ガイドツアーに申し込んだのは10月の終わり。

出発は午前5時。

まだ空が紫色だ。

スノーシューを履いて林道を歩き始めると、すぐに人里の気配が消える。

樹氷に覆われた木々が、両側にずっと続いている。

声を出したくない。

出したら、何かが壊れそうな気がして。

アプローチだけで約4〜5時間。

途中で何度か膝が笑った。

それでも足を止めると、風の音と自分の呼吸音しか聞こえない。

その静けさが、正直すこし怖かった。

ここは携帯が圏外になる。

GPSも頼りになりきらない。

ガイドなしで入山することが禁止されているのは、そういう場所だから。

入山料やガイド費用は1人あたり2〜3万円前後が相場。

安くはないけれど、その価格に見合う世界がある。

■ 1839峰(イチハチサンキュウホウ) 住所:北海道日高郡新冠町〜浦河郡浦河町 国有林内 入山:ガイドツアー必須(個人での単独入山不可) ガイド費用:1名あたり約20,000〜30,000円(ツアー内容により異なる) 登山シーズン:冬季(12〜3月がスノーシュー最盛期) アクセス:新冠町市街から車で約1時間、その後徒歩
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02

山頂からの眺望|360度、白しかない

山頂に出た瞬間、言葉が出ない。

雲海が足元に広がっている。

日高山脈の稜線が、左右に鋭く伸びている。

空の青と、雪の白だけ。

それ以外、何もない。

午前11時ごろに登頂。

気温はマイナス15度前後。

風が吹くと、体感温度はさらに下がる。

バラクラバをしていても、頬の感覚がなくなっている。

それでも5分、10分と立ち尽くしてしまった。

カメラを出す手が震えていたのは、寒さだけじゃない。

ここまで来る人は年間でも数十人レベル。

それが納得できる景色だ。

観光地じゃない。

たどり着いた人間だけが見られる場所、という感じ。

その孤独感が、むしろ心地よかった。

■ 山頂エリア情報 標高:1,839m 登頂難易度:上級(体力・装備ともに要求水準が高い) 必要装備:スノーシュー、アイゼン、ピッケル、防寒具(マイナス20度対応) 山頂滞在時間:天候次第で10〜30分程度 注意:天候が急変しやすい。ガイドの指示に必ず従うこと
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03

ベースキャンプの夜|テントの中で、星が降ってきた

1泊2日のツアーでは、中腹にテントを張って泊まる。

夕方16時には暗くなる。

夕食は温かいシチューとご飯。

それだけで、泣きそうなくらいうまかった。

夜、外に出たら動けなくなった。

星が多すぎて、星座がわからなくなる。

そういう空だ。

気温はマイナス20度近くまで下がる。

シュラフの中でも、顔だけが冷たかった。

それでも何度も外に出てしまった。

この体験をするために、また来たいと思っている。

山頂の景色より、あの夜の星のほうが頭に残っている。

そういう旅だ。

翌朝は4時起き。

ご来光に間に合わせるため、ヘッドライトをつけて再び登り始めた。

その朝焼けの色は、写真には写らない。

■ 1泊2日テント泊ツアー 宿泊:山中テント泊(ガイドが設営・撤収を主導) テント・シュラフ:ツアーによってレンタル可(要確認) 食事:ガイドが調理するケースが多い 参加人数:少人数制(4〜6名が一般的) 申し込み:北海道の山岳ガイド会社に直接問い合わせ(シーズン前に埋まることが多い)
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モデルコース

Day Trip 【日帰り不可】1839峰は日帰り登山に対応したツアーがほぼ存在しない。最低でも1泊2日での計画を。
1 Night 1日目:新冠町集合(5:00)→林道アプローチ4〜5時間→中腹でテント設営→山頂アタック→テント泊。2日目:ご来光登頂→下山→新冠町解散(14:00頃)。
Travel Tips 装備は妥協しないこと。 マイナス20度対応のシュラフとダウン、バラクラバは必須。 カメラのバッテリーは寒さで激減する。予備を3本は持ちたい。 携帯は圏外なので、家族への連絡は出発前に済ませておく。 ツアー申し込みはシーズン2〜3ヶ月前には動くべき。

1839峰への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約9時間4分
水戸から 約9時間49分
前橋から 約10時間4分
高崎から 約10時間4分
甲府から 約10時間34分
備考 バス

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1839峰へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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