北海道

1967峰

自然絶景

地図を見ても、名前しかない。 アクセス情報も、営業時間も、売店も何もない。 ただ「1967峰」という数字だけがそこにある。 北海道の奥深く、大雪山系の果てに立つこの山は、 来る者を選ぶ。 でも、たどり着いた先の景色は、一生忘れられないものだ。

Best Season 7月下旬〜8月上旬は高山植物が最盛期。9月上旬〜中旬は草紅葉が圧巻。どちらも甲乙つけがたい。冬は完全に雪山になり、一般登山者には別世界。

1967峰のおすすめスポット

01

1967峰|名前すら記号。それでも人を引きつける北の頂

標高1967メートル。

その数字が、そのまま名前になっている。

正式な山名すらないのに、毎年夏から秋にかけて、

少数の登山者がここを目指す。

ルートは主にニペソツ山方面か、三股からのロング縦走。

どちらも片道6〜8時間以上はかかる。

日帰りは現実的じゃない。

テントを担いで、2泊3日が最低ライン。

頂上に近づくにつれて、木が消える。

ハイマツだけになって、やがてそれも消える。

風が強くなる。

足元が岩になる。

そして視界が、突然、開ける。

あの瞬間の衝撃は、言葉にするのが難しい。

360度、山しかない。

人工物が一切見えない。

雲の流れだけが時間を教えてくれた。

冬はアクセス不能。

山が完全に雪と氷に閉ざされる。

それでも雪をまとった1967峰の写真を見ると、

また行きたくなる。

■ 1967峰 住所:北海道上川郡上士幌町(大雪山国立公園内) 料金:無料(入山届必須) 駐車場:三股登山口あり(無料) ※入山届は上士幌町役場または登山口ポストに提出 ※残雪期〜10月上旬がシーズン。厳冬期は入山不可
地図で見る →
02

三股ルート稜線|歩いた時間だけ、景色が変わる

三股登山口から入ると、最初の2時間はほぼ樹林帯。

展望なし。ひたすら登る。

「本当にここであってる?」と何度も思った。

標高1400メートルを超えたあたりから、

急に視界が広がり始める。

その瞬間を狙って歩き続けていたんだと気づく。

お花畑の時期は7月下旬から8月上旬。

高山植物が稜線を埋め尽くす。

チングルマ、エゾコザクラ、ミヤマリンドウ。

名前を覚えていなくても、見た瞬間に「きれい」と声が出る。

9月になると一変する。

草紅葉が始まる。

赤と橙と黄色が、風に揺れる。

高山の秋は短い。

1週間で景色が変わるほど。

稜線上はほぼ無風の日がない。

レインウェアは夏でも必須。

風速15メートルを超えることもある。

その風に押されながら歩くのも、悪くない。

■ 三股登山口 住所:北海道上川郡上士幌町三股 駐車場:20台程度(無料) 登山口まで:帯広市内から車で約2時間30分 コースタイム:三股〜1967峰 片道約7〜8時間 水場:稜線上はほぼなし。出発前に補給必須
地図で見る →
03

幌加温泉|山から下りた体に、硫黄の湯が染みる

三股の登山口から車で30分ほど戻ると、幌加温泉がある。

「鹿の谷」という宿が一軒だけある、秘湯中の秘湯。

脱衣所は最低限。

浴槽は4つ。

ナトリウム泉、カルシウム泉、炭酸泉、硫黄泉と、

それぞれ泉質が違う。

こんな山奥に、こんな本物の湯がある。

日帰り入浴は500円。

営業時間は10時〜18時ごろが目安だが、

状況によって変わることもある。

電話確認を強くすすめる。

山歩きで2日間かけた体に、

硫黄の香りが沁みていく。

足の疲れがじわじわ抜けていく感覚。

このためだけに来てもいいだ。

宿泊もできる。

素朴な山小屋に近い環境で、食事は自炊になるが、

夜の静けさは街では絶対に手に入らないもの。

満天の星が、窓から見える。

■ 幌加温泉 鹿の谷 住所:北海道上川郡上士幌町幌加 電話:01564-4-2163 日帰り入浴:500円 営業時間:10:00〜18:00(要確認) 宿泊:素泊まり約4,000円〜(要予約) 定休日:不定休
地図で見る →

モデルコース

Day Trip 日帰りは実質不可。強いて言えば、帯広起点で三股登山口まで下見ドライブ→幌加温泉で入浴→帯広市内泊。それだけでも十分な北海道の奥地を感じる。
1 Night 1日目:帯広発→三股登山口→幕営(テント泊)。2日目:早朝3時出発→1967峰往復→下山→幌加温泉→帯広着。体力と装備があれば、このスケジュールで動ける。テントと食料は全部自前で持ち込む前提。
Travel Tips 入山届は絶対に出す。 稜線上は電波がほぼ入らない。 GPSデバイスは必携。 熊の生息地のため、熊鈴と熊スプレーは必須。 7月下旬〜9月上旬がベストシーズン。 天気が崩れたら迷わず撤退する判断が一番大切。

1967峰への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約9時間17分
水戸から 約10時間2分
前橋から 約10時間17分
高崎から 約10時間17分
甲府から 約10時間47分
備考 バス

札幌の宿を探す

1967峰へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


Travel Planning

旅先を1分で決めてみる?

どこ行こ?で旅先を探す →