湖のすぐそばに、湯気が立っている。 サロマ湖畔の端っこ、上湧別の小さな温泉地。 派手な観光地じゃない。 でも、冬にここへ来ると、なぜか何度も戻りたくなる。 白く凍りはじめた湖と、体の芯まで温まる湯と、 誰もいない静けさが、全部ここにある。
かみゆうべつ温泉のおすすめスポット
かみゆうべつ温泉チューリップの湯|冬の朝、湯船から湖が見える
朝7時、駐車場に車は3台だけだ。
受付で500円を払って、脱衣所へ。
広くはない。
でも清潔で、無駄なものが何もない。
内湯に入った瞬間、思わず声が出た。
窓の向こうに、サロマ湖が広がっている。
冬の朝の湖は、灰色がかった青で、
水鳥が数羽浮かんでいた。
泉質はナトリウム塩化物泉。
ぬるっとした感触があって、湯上がりに体がじんわり熱い。
露天は小さいけれど、外気が冷たい分、
湯の温かさが2倍に感じた。
地元のおじさんが「毎朝来てるよ」と言っている。
そういう温泉だ。
観光客のためじゃなく、地元に根ざした湯。
それがここの正直なところだ。
11時すぎになると少し混んでくる。
朝イチが断然おすすめ。
サロマ湖岸の冬散歩|音がない、というのはこういうことか
温泉から歩いて10分もしない場所に、湖畔の道がある。
シーズンオフの冬は、人がほとんどいない。
足を踏み出すと、雪がキュッと鳴く。
それ以外、音がしない。
サロマ湖は、日本最大の汽水湖。
面積は約151平方キロメートル。
でも数字より、実際に立ったときの「でかさ」が正直だ。
湖の向こう岸が、かすんで見える。
1月から2月にかけて、岸辺が結氷しはじめる。
完全に凍るわけじゃない。
縁だけ氷がはりついて、ガラスみたいに光っている。
誰かと話したくなくなる景色だ。
ただ立って、眺めている。
5分くらい、そのままだ。
防寒はしっかりしていくこと。
氷点下10度近くになる日もある。
でも、その寒さも含めて、この場所の正直な姿だ。
道の駅 愛ランド湧別|温泉帰りに寄るだけで、旅が完成する
温泉の後、お腹が空いた。
そのまま車で5分、道の駅へ。
建物は大きくない。
でも地元の野菜や海産物がぎゅっと詰まっている。
特に目を引いたのが、ホタテの干し貝柱。
100グラム700円前後から。
サロマ湖産のホタテは、甘みが違うと地元の人が言っている。
ひとつ試食して、すぐに信じた。
食堂では、ホタテラーメンを食べた。
塩味のスープに、大きなホタテが2個。
850円。
シンプルだけど、出汁が本物だ。
観光地然としたお土産屋じゃない。
地元の人が普通に寄っていく場所。
そういう空気感が好きだ。
冬の北海道は、スーパーやコンビニが少ないエリアが多い。
ここで軽く食事と買い出しをしておくと、移動がぐっと楽になる。
小さな道の駅だけど、役割は大きい。
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かみゆうべつ温泉への行き方
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