北海道

ぬかびら温泉

温泉自然街歩き

マイナス20度の朝。 吐く息が白く、すぐに消えた。 ぬかびら温泉は、北海道の内陸深く、糠平湖のほとりにひっそりとある。 派手な観光地じゃない。 でも、あの静けさと湯の深さは、ほかでは味わえないものだ。 冬に来てよかった、と心から思った場所。

Best Season 冬(1月〜2月)がベスト。 湖の凍結、タウシュベツの出現、雪の温泉街。 すべてが重なるのがこの時期だけ。 寒さが厳しいぶん、見返りは大きい。

ぬかびら温泉のおすすめスポット

01

ぬかびら温泉街|湯煙と雪、ただそれだけの風景

温泉街に宿は10軒ほど。

メインの通りを歩いても、5分で端まで行ける。

小さい。本当に小さい。

でもそれが、ここの正直なサイズ感だ。

宿の玄関を出ると、すぐ雪道。

足を踏み出すたびに、ぎゅっと鳴る。

湯煙が路地から漏れてくる。

夜は街灯がぽつんとあるだけで、暗い。

その暗さが、怖くない。

むしろ、静かで心地よかった。

日帰り入浴できる宿もある。

料金は500〜800円程度。

源泉は単純泉で、しみわたるような柔らかさ。

肌がすべすべになる感覚、あれは本物だ。

朝6時に外に出た。

誰もいない雪道。

湯煙だけが動いている。

ああ、来てよかった、と思った瞬間だ。

■ ぬかびら温泉街 住所:北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷 日帰り入浴:各宿による(500〜800円程度) 営業時間:宿によって異なる
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02

糠平湖|凍った湖の上に、静寂がある

1月下旬から3月上旬、糠平湖は完全に凍る。

車で5分。宿の人に「今日は歩けますよ」と教えてもらって、湖面に降りた。

足の下が、湖だ。

その事実を頭で理解しながら、それでも怖かった。

でも一歩、また一歩。

湖の真ん中まで来ると、何もない。

360度、白い景色。

音がない。

風の音だけが遠い。

そのとき初めて、「本当の静けさ」という言葉の意味がわかった気がした。

氷に耳を当てると、ミシッと鳴ることがある。

氷が動いている音だ。

ガイドさんが「湖が生きてる証拠です」と笑った。

夕方4時ごろ、日が傾く。

湖面が薄いオレンジに染まる。

カメラを持っていたのに、しばらく撮るのを忘れた。

ただ、見ている。

■ 糠平湖 住所:北海道河東郡上士幌町糠平 凍結時期:例年1月下旬〜3月上旬 入場料:無料 ※凍結状況は年や気温により変動。宿や上士幌町観光協会に事前確認を。
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03

タウシュベツ川橋梁|湖に沈む廃橋の、切なさ

ぬかびらに来たなら、絶対に外せない。

そう思っていた場所が、タウシュベツ川橋梁だ。

旧国鉄士幌線のアーチ橋。

1939年に作られて、1955年には廃線になった。

今は湖底に眠っていることが多いが、冬は氷の上に姿を現す。

ゲートがあるので、見学は許可制。

上士幌町の「ひがし大雪自然ガイドセンター」が案内してくれる。

ガイドツアー料金は大人4,000円前後。

ツアーで雪の林道を30分ほど歩いて、たどり着く。

視界が開けた瞬間、橋が目の前にあった。

コンクリートが苔むして、ところどころ崩れている。

美しいとか、雄大とか、そういう言葉じゃ足りない。

「残されてしまったもの」の重さがあった。

誰も喋らない。

5分くらい、ただ、そこに立っている。

■ タウシュベツ川橋梁 住所:北海道河東郡上士幌町糠平(糠平湖畔) ガイドツアー:ひがし大雪自然ガイドセンター主催 料金:大人4,000円前後(時期・コースによる) 予約:事前予約制/TEL 01564-4-2261 見学可能時期:冬季(橋の出現状況による)
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モデルコース

Day Trip 帯広から車で約1時間30分 → タウシュベツ川橋梁ガイドツアー(午前)→ 糠平湖散策(午後)→ 日帰り温泉入浴 → 帯広へ
1 Night 1日目:帯広着 → ぬかびら温泉へ移動(約1時間30分)→ 糠平湖散策 → 宿泊・温泉三昧。2日目:早朝に温泉街散歩 → タウシュベツ川橋梁ガイドツアー → 帯広へ戻る。宿は1泊2食付きで10,000〜18,000円程度。
Travel Tips 帯広駅からバスもあるが、本数は少ない。 レンタカーが圧倒的に動きやすい。 タウシュベツのツアーは人気なので、1週間前には予約を。 防寒は本気で。マイナス15度は普通にある。 ホッカイロは多めに持って。

ぬかびら温泉への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約10時間2分
水戸から 約10時間47分
前橋から 約11時間2分
高崎から 約11時間2分
甲府から 約11時間32分
備考 バス

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