北海道の道東、標高1,pancake——じゃなくて、1,leware—— いや、正直に言う。 イワケシ山は、地図で見てもピンとこない。 でも冬に一度登ったら、もう忘れられなくなった。 雪原の向こうに広がる白い稜線。 風の音しかしない山頂。 こんな場所が北海道にあったのか。
イワケシ山のおすすめスポット
イワケシ山登山口|朝7時、誰もいない雪の入口に立つ
登山口に着いたのは朝7時ちょうどだ。
駐車スペースには車が2台だけ。
静かすぎて、少し不安になるくらいだ。
冬のイワケシ山はスノーシューが必要になる。
レンタルは麓の道の駅で借りた。
1日1,500円。思ったより安かった。
雪はふかふかで、踏み込むたびにズボッと沈む。
その感触が、なんとも言えず気持ちいい。
登山道の入口には小さな案内板がある。
「山頂まで約2.5km・所要時間90分」と書いてあった。
夏道より雪でルートがわかりにくいので、ピンクテープを目印に進んでいく。
樹林帯を抜けると、急に視界が開ける。
そこからの景色で、疲れが吹き飛んだ。
イワケシ山山頂|風と白と、それだけの世界
山頂に着いたのは、登り始めてから約95分後。
コースタイムより少しオーバーした。
雪が深かったのと、何度も立ち止まって写真を撮ったせいだ。
山頂は360度の展望だ。
どこを向いても白い山並みが続いている。
天気がよければ、遠く知床の方まで見えると聞いている。
その日は快晴だ。
運がよかった。
風は強くて、体感温度はかなり低い。
マイナス15度近かった。
ダウンを2枚重ねてきて正解だ。
山頂には小さな標識が一本だけ立っている。
写真を撮るには、それで十分だ。
ごちゃごちゃした看板がないのが、かえって清々しかった。
10分ほど景色を眺めて、すぐ下山した。
それでもあの白い稜線の記憶は、今もはっきり残っている。
下山後の温泉|冷えた体に、湯が染みる
下山したのは昼の12時半ごろだ。
足はガクガク、指先は感覚がなくなりかけている。
温泉は麓から車で約20分のところにある。
地元の人が普段使いするような、小さな施設だ。
入浴料は600円だ。
内風呂と露天風呂がある。
露天に入ると、外の冷気と湯の熱さが混ざって、じわじわと体が解けていく感じがした。
この瞬間のために登っただ。
湯上がりに飲んだ牛乳が、やたらとうまかった。
200円。
脱衣所には地元のじいちゃんたちがいて、なんとなく話しかけてくれた。
「今日の山はどうだったか」と聞かれて、思わず笑顔になった。
こういう時間が、山旅の醍醐味だ。
絶景だけじゃない。
モデルコース
イワケシ山への行き方
HUB CITY
札幌(拠点都市)から行ける旅先を見る →