登別から車で20分ほど走ると、急に景色が変わる。 街の喧騒が消えて、白い山が視界に飛び込んでくる。 カルルス山は、派手さがない。 でも、それがいい。 静かに雪を積もらせた山が、ただそこにある。 それだけで、来た意味があると思えた。
カルルス山のおすすめスポット
カルルス山|誰もいない斜面で、雪と風だけを聞いた
標高は約940メートル。
北海道の山としては控えめな高さだ。
でも、そこから見える景色は本物だ。
山頂付近に立つと、登別の街が遠くに小さく見える。
晴れた日は太平洋まで視界が抜ける。
思わず足が止まった。
平日の午前中に訪れたら、周りに誰もいない。
ゴンドラを降りて、しばらくただ突っ立っている。
風の音と、雪を踏む音だけ。
こういう時間が欲しかったんだと気づく。
スキーやスノーボードをしなくても、ゴンドラに乗るだけで来る価値がある。
リフト1本の料金で、あの静けさを買える。
正直、安すぎる。
午後になると雲が出やすい。
晴れ予報の日は、迷わず午前中に山頂を目指すこと。
山麓の雪原|足を踏み入れた瞬間、沈んだ
スキー場のコース外に、手つかずの雪原が広がっている。
誰も踏んでいない新雪が、ふかふかのまま残っている。
ひと足踏み出すと、膝まで沈んだ。
そういうことか、とやっと北海道の雪を理解した気がした。
雪質が違う。
本州の重い雪とは別物だ。
サラサラで、軽くて、踏むたびにキュッと音がする。
スノーシューのレンタルは山麓のロッジで借りられる。
料金は1時間600円ほど。
それを履いて、コース脇の林の中へ入った。
木々に雪がびっしりついている。
「樹氷」というほど大げさではないけれど、枝の一本一本が白く化粧している。
静かすぎて、少し怖いくらいだ。
熊鈴を持っていくのを忘れずに。
カルルス温泉|下山後、体の芯まで溶けた
山を降りたら、迷わず温泉へ向かった。
カルルス温泉は、スキー場から徒歩圏にある。
泉質は重曹泉。
ぬるっとした感触で、肌がやわらかくなる感じがした。
地元の人がほとんどで、観光客は少なめだ。
脱衣所も浴室も古い。
でも、その古さが妙に落ち着く。
雪の中を歩き回った後に浸かる温泉は、格別だ。
足の先から順番に温まっていく感覚がある。
料金は500円以下だ。
これで半日分の疲れが消えるなら、安いものだ。
夕方5時を過ぎると混んでくる。
登山やスノーシューの後は4時前に入るのがおすすめ。
地味だけど、ここは外せない。
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カルルス山への行き方
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