北海道

サマッケヌプリ山

自然絶景

地図で見つけたとき、読み方すら分からない。 サマッケヌプリ。 アイヌ語で「冷たい山」を意味するらしい。 冬の道東、気温はマイナス15度を下回る日もある。 それでも登りたい。 雪をまとった山頂から見える景色が、頭から離れなかったから。

Best Season 1月〜3月が霧氷と雪景色のピーク。 2月は気温が最も下がるが、晴天率が高く視界が抜群。 雪山経験者なら2月が一番おすすめ。

サマッケヌプリ山のおすすめスポット

01

サマッケヌプリ山|雪の稜線を踏むたびに、世界が静かになっていく

登山口に着いたのは朝7時。

気温はマイナス12度だ。

息を吐くたびに白くなる。

スノーシューを装着して歩き始めると、すぐに日常の音が消えた。

踏み込むたびに雪がぎゅっと鳴く。

その音しかしない。

木々は霧氷をまとっていて、触ると粉雪が舞い散る。

まるで別の惑星に来たみたいだ。

標高1, 458m。

きつくなってきたのは中腹あたり。

足が沈む、引き上げる、また沈む。

その繰り返しに集中していたら、気づけば森林限界を超えている。

視界が一気に開けた瞬間、声が出た。

どこまでも続く白い稜線。

雌阿寒岳と阿寒湖が、ずっと向こうに見える。

その景色の前で、しばらく動けない。

登ってよかった。

本当に、それだけだ。

■ サマッケヌプリ山 住所:北海道釧路郡標茶町・川上郡弟子屈町にまたがる 標高:1,458m 登山口:屈斜路湖北側エリアから入山 入山料:無料 ※冬季はスノーシューまたはアイゼン必須。単独入山は非推奨。気象条件の確認を忘れずに。
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02

屈斜路湖|凍った湖の上で、朝日を待った

サマッケヌプリの麓には屈斜路湖がある。

日本最大のカルデラ湖だ。

冬になると湖面が凍る。

でも、御神渡りができるほど完全に凍るわけじゃない。

湖底から温泉が湧いているから、一部が開いている。

そこに白鳥が集まってくる。

朝5時半に宿を出た。

真っ暗で、星がまだ出ている。

湖畔に立つと、シベリアから来た白鳥が数百羽、水面に浮いている。

日が昇り始めると、湖が金色に染まる。

白鳥のシルエットが黒く浮かぶ。

写真を撮る手が止まらない。

寒さを忘れた。

この景色、ひとりで見るのがもったいない。

■ 屈斜路湖 住所:北海道川上郡弟子屈町 アクセス:JR摩周駅からバスで約20分(屈斜路バス停下車) 白鳥の飛来時期:11月〜3月ごろ 入場料:無料 ※早朝が狙い目。防寒対策は万全に。
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03

川湯温泉|体の芯まで冷えた日の終わりに

下山後、体の感覚がない。

指先、つま先、頬。

すべてが痺れている。

そのまま川湯温泉に向かった。

宿のチェックインより早かったけど、日帰り入浴で入れてもらえた。

600円だ。

硫黄の匂いがした。

湯船に入った瞬間、全身がじわっと溶けていくような感覚があった。

ph1.8という強酸性の湯。

肌がつるつるになる。

窓の外は雪景色だ。

湯気が舞い上がって、屋根の雪とまじって消えていく。

山でしんどい思いをして、温泉で全部リセットする。

北海道の冬の旅って、この繰り返しだ。

それがたまらなくいい。

■ 川湯温泉(御園ホテル等・日帰り入浴可能施設あり) 住所:北海道川上郡弟子屈町川湯温泉 日帰り入浴:500〜800円程度(施設による) 営業時間:10:00〜21:00(施設により異なる) アクセス:JR川湯温泉駅から徒歩約15分
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モデルコース

Day Trip 7:00 サマッケヌプリ山登山口 → 12:00 山頂(昼食) → 15:00 下山 → 16:00 川湯温泉で日帰り入浴 → 18:00 弟子屈方面へ帰路
1 Night 【1日目】早朝5:30 屈斜路湖で白鳥と朝日を見る → 7:00 サマッケヌプリ登山開始 → 15:00 下山 → 川湯温泉泊 【2日目】摩周湖・硫黄山を巡って帰路
Travel Tips 冬季の入山は必ずスノーシューかアイゼンを準備。 レンタルは弟子屈町内で可能(前日予約推奨)。 天気は急変しやすいので、午前中の早い時間帯に登り始めるのが鉄則。 道東は携帯の電波が届かないエリアも多い。 紙の地図を持っていくこと。

サマッケヌプリ山への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約10時間51分
水戸から 約11時間36分
前橋から 約11時間51分
高崎から 約11時間51分
甲府から 約12時間21分
備考 バス

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サマッケヌプリ山へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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