北海道

セタウシ山

自然絶景

標高1,748m。 北海道の奥地に、静かに立っている山がある。 セタウシ山。 名前を知る人はまだ少ない。 でも、冬にここへ来たとき、言葉を失った。 白と青だけの世界。 風の音だけが聞こえる。 人気の山ではないからこそ、誰もいないその頂上が、ぜんぶ自分のものになる。

Best Season 冬(1月〜2月)が一番おすすめ。 雪質が安定し、晴れた日の展望は別格。 夏も登れるが、虫が多い。 アクセスしやすいのは残雪期の4月下旬〜5月。

セタウシ山のおすすめスポット

01

セタウシ山 冬の登山道|トレースなし、雪原を自分で切り拓く

冬のセタウシ山には、踏み固められた道がない。

スノーシューをつけて、自分でルートを作っていく。

最初の1時間は樹林帯。

エゾマツの枝に雪が積もって、静かに揺れている。

踏み出すたびに「ズボッ」と沈む感覚。

膝まで潜ることもある。

それが、ここの冬の歩き方だ。

樹林帯を抜けると、急に視界が開けた。

白い稜線が、空に向かって伸びている。

息が上がる。

気温はマイナス15度だ。

でも足を止めると、汗が冷えて一気に寒くなる。

立ち止まらず、ただ前を向いて歩き続けた。

頂上まで、登り約4時間。

そこに待っていたのは、360度の白い世界だ。

十勝平野が、地平線まで広がっている。

■ セタウシ山 住所:北海道上川郡清水町付近(十勝側登山口) 登山口へのアクセス:帯広市内から車で約1時間30分 入山料:無料 冬期は積雪状況の確認必須。単独入山は非推奨。
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02

山頂からの展望|十勝平野が、足の下に広がっている

山頂に立った瞬間、風がぴたりと止んだ。

そんなことがあるのか。

眼下に広がる十勝平野。

農地の区画割りが、雪に覆われて白い碁盤になっている。

遠くに日高山脈の稜線が見える。

晴れた冬の日、その稜線はナイフのように鋭い。

南東には太平洋も見えた気がした。

気温マイナス15度でも、そこだけ時間が止まっているみたいだ。

10分もいられない。

体が冷えてくる。

でも、その10分のために4時間歩いた。

それだけの価値が、確かにあった。

写真を撮る手が震えている。

寒さのせいだけじゃない。

■ 山頂展望 標高:1,748m 展望:十勝平野・日高山脈・晴天時は太平洋 山頂滞在の目安:10〜15分(冬期・風次第) 防風装備は必携。バラクラバ・ゴーグル推奨。
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03

下山後の帯広|冷えた体に、豚丼が染みる

下山してから、帯広市内まで戻るのに1時間半かかった。

体の芯まで冷えている。

迷わず豚丼を食べに行った。

帯広は豚丼の本場だ。

炭火で焼いた豚肉が、甘辛いタレでご飯の上に乗っている。

並盛で880円のところもある。

一口食べた瞬間、全部が報われた気がした。

大げさじゃなく、本当にそう思った。

セタウシ山は、「日帰りで行ける」山ではある。

でも、冬に日帰りは正直きつい。

帯広に1泊して、翌朝ゆっくり帰るのがいい。

温泉も近くにある。

十勝川温泉まで車で30分。

消耗した足に、モール泉のお湯が沁みた。

■ 帯広市内(下山後の立ち寄り) 豚丼の目安:並盛800〜900円前後 十勝川温泉:帯広市内から車で約30分 日帰り入浴:600〜1,000円程度(施設による) 帯広駅周辺に宿泊施設多数。
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モデルコース

Day Trip 5:00帯広発 → 6:30登山口 → 10:30山頂 → 14:00下山 → 15:30帯広で豚丼 → 17:00帰路
1 Night 【1日目】帯広泊。翌朝早出の準備。【2日目】5:00発 → セタウシ山登山(往復約8時間) → 下山後、十勝川温泉で疲労回復 → 帯広泊または翌朝帰路。冬は日帰りより余裕ある行程が安全。
Travel Tips 冬のセタウシ山は、天気が命。 入山前日に必ず気象確認を。 スノーシューはレンタルも帯広市内で可能。 単独行はリスクが高い。 2人以上で、無線か衛星通信機器を持って入ること。

セタウシ山への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約8時間56分
水戸から 約9時間41分
前橋から 約9時間56分
高崎から 約9時間56分
甲府から 約10時間26分
備考 バス

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セタウシ山へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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