北海道

チロロ岳

自然絶景

標高1,880m。 北海道の中心部、日高山脈に静かに立つ山がある。 チロロ岳。 派手な知名度はない。 でも、一度登ったら忘れられない。 冬、あの稜線から見た景色は今も目の裏にある。 白い世界が、どこまでも続いている。

Best Season 冬(12〜3月)の積雪期が最も美しい。 ただし難易度は上がる。 夏(7〜9月)は花と緑の別の顔を見せる。 残雪期の5〜6月も人気が高い。

チロロ岳のおすすめスポット

01

チロロ岳|静寂の稜線で、白い世界と二人きりになる

登山口に着いたのは朝6時前だ。

気温はマイナス15度。

息が白い。手がかじかむ。

それでも足が動いた。

ルートは林道を経由する北東尾根コース。

夏道と違い、冬はトレースが消えることもある。

この日は先行者の足跡が薄く残っている。

それを頼りに、一歩ずつ高度を上げた。

樹林帯を抜けると、視界が一気に開く。

ここからが本番だ。

風が強くなる。雪が硬くなる。

アイゼンの爪が氷に刺さる音だけが響く。

山頂まで約5〜6時間。

コースタイムどおりだが、冬は甘く見てはいけない。

ホワイトアウトになれば、下山ルートを見失う。

天気予報は3回確認した。

山頂に立った瞬間、言葉が出ない。

日高の峰々が、全部見える。

ペテガリ岳、カムイエクウチカウシ山。

名前を知っている山が、全部そこにあった。

■ チロロ岳 住所:北海道沙流郡日高町(登山口:北日高チロロ林道沿い) 標高:1,880m 登山口アクセス:日高町中心部から車で約40分 入山料:なし 駐車場:林道入口付近(無料・スペース限定) 冬季:積雪期は4WD+チェーン必須
地図で見る →
02

林道アプローチ|ここに来るまでが、すでに冒険だ

チロロ岳への道は、登山口に着く前からはじまっている。

北日高チロロ林道。

未舗装の道が延々と続く。

冬は積雪で通行できない区間もある。

シーズンによっては、林道を数キロ歩くことになる。

この日は林道入口から約4km歩いた。

時間にして1時間以上。

そこがスタートラインだ。

でも、この歩きが悪くない。

シラカバとトドマツの森が続く。

川の音が聞こえる。

誰もいない。

静かすぎて、少し怖いくらいだ。

エゾシカの足跡が雪の上に残っている。

キタキツネのものもあった。

人間より先に、彼らがここを歩いている。

登山口に着いたとき、すでに体が温まっている。

そのまま山に入っていける状態になっている。

無駄な道のりではない。

■ 北日高チロロ林道 所在地:北海道沙流郡日高町 冬季通行:積雪状況により林道入口でゲートが閉まる場合あり 確認先:日高振興局(0146-22-9283) 駐車:ゲート前の路肩スペース利用 徒歩アプローチ:ゲートから登山口まで約4km・約1時間
地図で見る →
03

下山後の日高町|体を温め、旅を締める場所

下山したのは16時を過ぎている。

冬の日高、すでに薄暗い。

体の芯が冷えている。

向かったのは日高町内の温泉施設。

「びらとり温泉ゆから」まで車で約30分。

入浴料は600円。

お湯がやわらかくて、じんわり効いた。

湯上がりに食べた豚丼が最高だ。

日高・平取はブランド豚「びらとりトマム豚」の産地。

甘めのタレと厚切りの肉が、疲れた体にしみた。

このルートで来る登山者は少ない。

温泉も、飯屋も、混んでいない。

静かに山に入って、静かに帰れる。

それがチロロ岳らしい。

帰り道、カーブを曲がったとき。

振り返ると、さっきまでいた山が見える。

日が落ちかけて、稜線がオレンジに光っている。

もう一度、来よう。

■ びらとり温泉 ゆから 住所:北海道沙流郡平取町本町63-2 電話:01457-2-3280 営業時間:10:00〜21:00(最終受付20:30) 定休日:第2・第4火曜日 入浴料:大人600円 車:日高町中心部から約30分
地図で見る →

モデルコース

Day Trip 5:30出発→6:00登山口→12:00山頂→16:00下山→びらとり温泉ゆから入浴→18:00日高IC。体力と天候次第だが、冬は余裕を持ったスケジュールが鉄則。
1 Night 1日目:札幌発→日高町泊(前泊で体力温存)。2日目:5:30出発→登山→下山後びらとり温泉→平取でびらとりトマム豚丼→札幌へ。1泊することで天気予報も直前まで見極められる。
Travel Tips 冬のチロロ岳はアイゼン・ピッケル・ビーコン必須。 ワカンかスノーシューもあると安心。 天気の急変が多い山域なので、午前中に行動を終える計画を。 林道の通行状況は前日に必ず確認すること。

チロロ岳への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約9時間20分
水戸から 約10時間5分
前橋から 約10時間20分
高崎から 約10時間20分
甲府から 約10時間50分
備考 バス

札幌の宿を探す

チロロ岳へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


Travel Planning

旅先を1分で決めてみる?

どこ行こ?で旅先を探す →