標高1,根寒別岳より少し低い1,879m。 でも、そんな数字はどうでもよくなる。 山頂に立った瞬間、360度の地平線が広がった。 大雪山系が横に並び、遠くオホーツク海まで見渡せる。 北海道の山は、スケールが違う。 それを体ごと理解できる場所が、ここニセイカウシュッペ山だ。
ニセイカウシュッペ山のおすすめスポット
ニセイカウシュッペ山 登山口|夜明け前、駐車場に車が集まってくる
登山口に着いたのは朝4時半だ。
空はまだ真っ暗。
でも駐車場にはすでに数台の車が止まっている。
みんな、同じことを考えている。
日の出を山頂で見たい。
アポイ岳林道を進んだ先にある登山口は、道が細い。
普通車でも問題ないが、舗装が荒れている箇所があった。
速度を落として走ること20分。
駐車スペースは10台ほど。
夏の週末は早朝でも埋まる。
冬はアクセス路が閉鎖されることが多いので、事前確認は必須だ。
ヘッドランプをつけて歩き始める。
最初の樹林帯は暗くて静か。
足元の霜が光る。
息が白くなる。
ここからが始まりだと、体が理解した。
稜線〜山頂|風が強くて、立っていられないほどだ
樹林帯を抜けると、急に視界が開く。
その瞬間が好きで、山に登り続けている。
稜線に出ると風が変わった。
体ごと持っていかれるような突風。
気温はマイナス5度。
体感はもっと低い。
夏でも山頂付近は風が強い日が多い。
防寒着は絶対に持っていくこと。
「晴れてるから大丈夫」は通用しない山だ。
それでも足が止まらない。
左手に大雪山系。
右手に北見の山々。
振り返ると、雲海が広がっている。
山頂に着いたのは出発から約4時間後。
コースタイムはおよそ3時間半〜4時間半。
体力に自信がない場合は早めの出発を。
標識の前で写真を撮った。
手がかじかんで、うまくスマホが操作できない。
それでも笑っている。
冬のニセイカウシュッペ|雪をまとった山が、別の顔を見せる
冬に来ると、全部が変わる。
夏は緑だった斜面が白くなる。
稜線の形がくっきりする。
音がなくなる。
冬季登山はスノーシューかワカン必須。
アイゼンとピッケルも状況によって必要になる。
単独行は避けた方がいい。
経験者と一緒でも、天候の見極めが何より大事だ。
1月〜3月はアクセス路自体が通れないことが多い。
実際に行けたのは4月初旬。
林道にはまだ雪が残っている。
朝日が雪面に当たると、山全体がオレンジ色に染まる。
その15分間のためだけに来てもいい。
カメラを構えながら思った。
この景色、誰かに説明できない。
来た人にしかわからない。
それが、この山の正体だ。
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ニセイカウシュッペ山への行き方
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