地図を何度も確認した。 ほんとうにここで合ってるのか、と。 ダートの林道を30分以上走って、やっと湯気が見える。 ヌプントムラウシ温泉。 北海道の奥地も奥地、トムラウシ山のふもとに湧く野湯だ。 管理された施設じゃない。 でも、それがいい。 たどり着いた人だけが浸かれる湯が、ここにある。
ヌプントムラウシ温泉のおすすめスポット
ヌプントムラウシ温泉|林道の果てに、湯気だけがある
新得市街から車で約2時間。
途中からアスファルトが消える。
砂利と泥の林道を、速度を落として進む。
すれ違う車は1台もいない。
駐車スペースに車を停めると、硫黄のにおいがした。
そこから徒歩5分ほど歩くと、川沿いに小屋が見えてくる。
無人の脱衣所。
木でできた浴槽。
源泉がドバドバと注がれている。
温度は熱め、42〜43度くらい。
冬は外気温がマイナスになるから、湯気がすごい。
浸かった瞬間、声が出た。
熱くて、気持ちよくて、静かで。
川の音しかしない。
人が来なければ、ずっとここにいられる。
実際に1時間以上いた。
誰とも会わない。
管理費として寸志(任意・200〜300円が目安)を箱に入れるスタイルだ。
この場所が続くように、ちゃんと入れたい。
トムラウシ温泉 東大雪荘|奥地の宿で、ちゃんと温まる
ヌプントムラウシ温泉から車で約20分。
トムラウシ温泉の一軒宿、東大雪荘がある。
野湯のあとに立ち寄ったら、ありがたさが倍になった。
脱衣所があって、シャワーがあって、鏡がある。
当たり前のことが、当たり前じゃなく感じた。
内湯と露天風呂があり、泉質は硫黄泉。
ぬるめの露天は長湯向き。
冬に入ると、雪の白さと湯気の白さが混ざって、視界が真っ白になる。
日帰り入浴は700円、11時〜15時受付。
宿泊もできる。
夕食に出る山の幸定食が思いのほかよかった。
ここを拠点に翌朝もヌプントムラウシへ行く人もいるらしい。
朝イチの野湯は、また違う顔をしているという。
次はそうしようと思っている。
新得町の蕎麦|帰り道に、これを食べないと終われない
トムラウシから帰路につくと、新得の町に出る。
新得は蕎麦の産地だ。
知らずに通り過ぎるところだ。
立ち寄った「新得そば 農家そば」は、地元の蕎麦粉を使った手打ちの店。
十割に近い配合で、香りが強い。
つゆは少し甘め、でも蕎麦の風味に負けていない。
ざるそばを頼んだら、量がしっかりあった。
1,000円しない。
温泉のあとの蕎麦は、異様においしく感じる。
体が塩分と炭水化物を求めているだ。
新得の道の駅では蕎麦粉も売っている。
買って帰って、家で打った。
うまくいかなかったけど、また行く理由ができる。
モデルコース
ヌプントムラウシ温泉への行き方
HUB CITY
札幌(拠点都市)から行ける旅先を見る →