ピパイロ岳の風景
北海道

ピパイロ岳

自然絶景

標高1917m。 北海道の日高山脈に、静かに立つ山がある。 ピパイロ岳という名前を初めて聞いたとき、 なぜか体が反応した。 アイヌ語で「広い川の流れるところ」を意味するという。 冬、その山頂に立ったとき、言葉を失った。 360度、白だけがあった。

Best Season 2月中旬〜3月上旬が狙い目。 雪が締まって歩きやすく、晴天率も上がる。 日が長くなり始めるので、行動時間に余裕が出る。

ピパイロ岳のおすすめスポット

01

ピパイロ岳|稜線に出た瞬間、世界が白く静止する

登山口は戸蔦別林道の終点付近。

冬季は林道自体が閉鎖されるため、

そこから先はスキーかスノーシューで歩く。

アプローチだけで往復20km以上。

日帰りなら夜明け前、4時台の出発が現実的だ。

稜線に出るまでの急登がきつい。

樹林帯を抜けると、突然視界が開く。

その瞬間の衝撃は、何度経験しても慣れない。

右手に1839峰。

左手に北戸蔦別岳。

遠くに幌尻岳の白い塊。

風がある日は体感気温がマイナス20度を超える。

装備は妥協しないほうがいい。

ソフトシェルだけで来たら、山頂手前で引き返すことになる。

実際に見た。

山頂に立てたのは午前11時ごろ。

誰もいない。

雪原に自分の足跡だけが続いている。

■ ピパイロ岳 住所:北海道沙流郡平取町 標高:1917m 登山口:戸蔦別林道終点(冬季は林道入口からアプローチ) 登山口までのアクセス:平取町中心部から車で約1時間 入山料:なし ※冬季登山は上級者向け。日帰りの場合は前日の天気予報確認必須
地図で見る →
02

林道アプローチ|静寂の中を、ひたすら歩く

冬の戸蔦別林道は、別の場所になる。

夏は車で走れる砂利道が、

膝丈の雪に埋まって消えている。

スノーシューで踏み出した最初の一歩。

先行者のトレースがあれば助かる。

なければ自分でラッセルしながら進む。

それはそれで、悪くない体験だ。

林道沿いの沢の音が、雪の下で聞こえる。

気温はマイナス15度だ。

それでも汗をかく。

体が動いているから。

往路は約3時間、林道歩きだけで終わる区間がある。

退屈に思えるだ。

でも、その時間が必要だ。

山に入る前に、頭が静かになっていく。

都市の雑音が全部、雪に吸い込まれていった。

そういう感覚があった。

■ 戸蔦別林道(冬季アプローチルート) 住所:北海道沙流郡平取町荷負地区 冬季閉鎖期間:例年11月下旬〜4月下旬(年により変動) 林道入口から登山口まで:約8〜10km 所要時間(スノーシュー):約2.5〜3時間 ※駐車スペースは林道入口付近に数台分あり
地図で見る →
03

平取町の拠点|下山後の温泉が、体に染みる

下山してたどり着くのが平取町。

人口約4400人の小さな町。

びらとり温泉「ゆから」は、

日帰り入浴が600円で使える。

営業は10時から21時。

下山後の16時ごろに滑り込んだ。

湯につかった瞬間、脚が笑い始めた。

今日一日分の疲労が、一気に出てきた感じがした。

露天風呂から見える山の稜線が、

さっきまで自分がいた場所だと、

不思議な感覚があった。

食事は町内の「荒木食堂」が使いやすい。

ダムカレーが名物で900円。

量が多い。

登山後のカロリー補給にちょうどいい。

宿泊するなら「びらとり温泉ゆから」に併設のホテルが便利。

1泊2食付きで約12000円〜。

翌朝5時には出発できる体制を整えてくれる宿だ。

■ びらとり温泉 ゆから 住所:北海道沙流郡平取町字本町119-1 TEL:0145-72-3280 日帰り入浴:600円 営業時間:10:00〜21:00(最終受付20:30) 宿泊:1泊2食付き約12,000円〜 定休日:第2・第4火曜日
地図で見る →

モデルコース

Day Trip 3:00 平取町出発 → 4:00 林道入口 → 7:00 稜線 → 11:00 山頂 → 15:30 下山 → 16:00 びらとり温泉
1 Night 【1日目】前泊びらとり温泉→3:30出発→林道アプローチ→稜線→山頂11:00→16:00下山→温泉 【2日目】平取アイヌ文化博物館「二風谷ファミリーランド」を訪問後、帰路
Travel Tips 冬のピパイロ岳はGPS必携。 ホワイトアウト時は稜線での判断が命取りになる。 ビーコン・プローブ・ショベルの3点セットも忘れずに。 林道入口の駐車スペースは狭い。 早朝4時でも先客がいることがある。

ピパイロ岳への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約9時間17分
水戸から 約10時間2分
前橋から 約10時間17分
高崎から 約10時間17分
甲府から 約10時間47分
備考 バス

札幌の宿を探す

ピパイロ岳へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


Travel Planning

旅先を1分で決めてみる?

どこ行こ?で旅先を探す →