名寄市の北側に、静かにそびえている山がある。 ピヤシリ山、標高987m。 派手な知名度はない。 でも、冬にここへ来た人は、たいていリピートする。 雪の深さが、他の山と違う。 空気の冷たさも、景色の広がりも。 北海道の「まだ知られていない冬」が、ここにある。
ピヤシリ山のおすすめスポット
ピヤシリ山山頂|-15℃の頂上で、地平線まで雪原が続いている
1月の朝8時、気温はマイナス15℃だ。
手袋を2枚重ねてもじんじんした。
ゴンドラで一気に上がると、世界が白一色になる。
木も、空も、地面も。
どこまでが山で、どこからが空なのか、一瞬わからなくなった。
山頂付近から見える景色がすごかった。
天塩山地の峰々が、波のように重なっている。
晴れた日は、遠くサロベツ原野まで見渡せる。
スキー場のコースから少し外れた場所に立ってみた。
風の音しかしない。
人工物が、ひとつも視界に入らない瞬間がある。
そういう景色に、ここでは何度も出会えた。
リフトで上り下りするだけじゃもったいない山だ。
ピヤシリ山の樹氷林|森の中が、まるごと凍っている
山頂近くの林道を歩いた。
スノーシューを借りて、コース外へ。
樹氷がすごかった。
エゾマツやトドマツに、白い氷の塊がびっしりついている。
枝が見えないくらい、ごってりとした氷の鎧。
風が吹くと、カラカラと乾いた音がする。
静かすぎて、自分の呼吸が聞こえる。
北海道の内陸部は雪の質が違う。
湿気が少ないから、粉雪がサラサラで、樹氷の形も繊細だ。
太陽が出たタイミングで見ると、氷が光って息をのんだ。
スノーシューのレンタルは麓の施設で500円だ。
慣れれば30分もあれば歩ける距離に、こういう景色がある。
来て損はない。
なよろ温泉サンピラー|雪山の帰り道、体が溶けるように温まった
山から降りて、すぐ向かった。
なよろ温泉サンピラー。
ピヤシリ山のほぼ麓にある。
体の芯まで冷えた状態で湯船に入ると、痛いくらい温かい。
最初の10秒は、声が出そうになった。
露天風呂から、暗くなりかけた空が見える。
雪がうっすら積もった木々がある。
風が来るたびに雪が舞う。
温泉に浸かりながら雪を眺めるのは、北海道でしかできない体験だ。
入浴料は600円。
タオルは持参した方がいい。
館内に食堂もある。
山菜そばを頼んだら、量が多くて少し困った。
でも、ちゃんとうまかった。
日帰りで来ても、ここまでセットにすると満足度がぐっと上がる。
モデルコース
ピヤシリ山への行き方
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