崖の上から、滝が宙を舞っている。 地面に落ちずに、海へと直接流れ込む。 そんな滝が北海道にある。 フレペの滝は、知床の原生林を歩いた先にある。 たどり着くまでの静けさも含めて、ここは特別な場所だ。
フレペの滝のおすすめスポット
フレペの滝|崖から海へ、宙に落ちる白い水
知床自然センターを出て、遊歩道を歩き始める。
片道約1.5km、20〜30分ほどの道のり。
舗装されていない草原の道が続く。
ヒグマの生息地だ。
センターで注意事項を聞いて、緊張しながら歩き出した。
風が強い。
草が揺れるたびに、少しびくっとする。
そして視界が開けた瞬間、息をのんだ。
断崖絶壁の上に立つと、眼下には海。
白い水の筋が、崖の中腹からまっすぐ落ちていく。
地面に着くことなく、オホーツク海に吸い込まれる。
フレペとはアイヌ語で「赤い水」を意味するらしい。
地下水が染み出して流れる滝だから、水量は多くない。
でも、その細さがかえって美しかった。
右手に知床連山。
左手に広がるオホーツク海。
そのスケールの中に、自分が立っている。
ここまで来た意味を、ここで初めて理解した。
知床自然センター|歩く前に、ここで30分使う
フレペの滝への起点は、知床自然センターだ。
ここをスキップすると、正直もったいない。
センター内には知床の自然や動物についての展示がある。
入場無料。
ヒグマの目撃情報は毎日更新されていて、当日の状況を確認できる。
スタッフに「今日、熊は出てますか」と聞いたら、
「昨日は遊歩道近くで1頭確認されています」と言われた。
そこから歩くのか、という気持ちになった。
レンタルの熊除けスプレーは1本1,500円。
迷わず借りた。
館内にはシアタールームもある。
上映時間は約20分で、知床の四季映像を見られる。
大型スクリーンで見る知床の海と山は、思った以上に迫力があった。
ここで気持ちを整えてから、外に出る。
そのルーティンがちょうどよかった。
知床五湖|フレペの翌朝、静かに歩く
フレペの滝とセットで訪れたい場所が知床五湖だ。
車で10分ほどの距離にある。
入場には事前に「知床五湖フィールドハウス」での手続きが必要になる。
ヒグマ活動期(5月〜7月中旬ごろ)はレクチャー受講が必須で、
1人250円。
時間は約10分程度。
早朝6時に到着した。
駐車場にはほとんど車がない。
一湖、二湖と歩くうちに、湖面に知床連山が映り込んでいた。
風がほとんどなかったから、完全な鏡のようだ。
シカが3頭、湖畔に立っている。
こちらを見て、逃げない。
ここでは人間の方がお邪魔な存在なのだと気づく。
五湖全周コースは約3km、90分ほど。
フレペとは違う静けさがある。
どちらが好きかは、歩いてみないとわからない。
モデルコース
フレペの滝への行き方
HUB CITY
札幌(拠点都市)から行ける旅先を見る →