北見市街から車で20分ほど。 そこに、地元の人たちが「うちの山」と呼ぶ場所がある。 標高846m。決して高くはない。 でも冬の仁頃山は、別格だ。 スノーシューで踏み込む雪の森。 誰も踏んでいないルートに、自分の足跡だけが続く。 あの静けさは、ちょっと忘れられない。
仁頃山のおすすめスポット
仁頃山|雪の重さで、木が悲鳴を上げている
登り始めて30分。
最初は「物足りないかも」。
それが、完全に間違いだ。
樹氷が凄まじい。
木の枝に雪がこんもりと積もって、
まるで白いサンゴ礁みたいになっている。
風が吹くたびに、ドサっと雪が落ちてくる。
頭に直撃した。冷たい。でも笑えた。
登山道は整備されていて、初心者でも安心だ。
ただし冬はアイゼンかスノーシューが必要。
レンタルは北見市内のアウトドアショップで借りられる。
スノーシューなら1日2,000円前後。
山頂まで約90分。
そこに広がるオホーツクの平野。
雪原がどこまでも続いている。
晴れていれば遠くに海まで見える。
この景色のために、登ってきた。そう素直に思えた。
人が少ない。これが仁頃山の最大の魅力だ。
有名な山のような渋滞がない。
静かに、自分のペースで歩ける。
仁頃山森林公園|登山口の前から、もうすでに森が始まっている
登山口に着く前から、すでに雰囲気がある。
仁頃山森林公園。
ここに車を停めて、準備を整える時間が好きだ。
森の入口に立つと、空気が変わる。
冷たくて、すこしだけ湿っている。
針葉樹の香り。
街の空気とは明らかに違う。
公園内にはキャンプ場も整備されていて、
オフシーズンの冬はほぼ貸し切り状態だ。
夏は家族連れで賑わうらしいけど、
正直、冬の静けさのほうが好みだ。
朝8時に到着した。
駐車場には先客が2台だけ。
管理棟にトイレがある。
冬でも使えるのが助かった。
登山前のストレッチをしながら、
木の間から見えた空が青かった。
その青さが、「今日はいい日になる」と教えてくれた。
予感どおりの山行になった。
北見市街|下山後の温泉と焼き肉は、もはや登山とセットだ
下山したのは午後2時。
足はじんわり疲れている。
でも達成感のほうが大きかった。
北見市に戻って向かったのは温泉。
「山の交流館とまと」は登山者に人気のスポットだ。
入浴料は500円前後。
雪で冷えた体が、じわじわと溶けていく感じがした。
北見といえば、焼き肉の街でもある。
人口あたりの焼き肉店の数が日本一という話を聞いた。
ホルモンが特に安い。
1人前500円台から食べられる店もある。
夕方5時から入った焼き肉店。
地元のおじさんたちが普通に飲んでいた。
観光地感がゼロ。それがいい。
仁頃山だけを目的に来る人は少ないだ。
でも北見の街と組み合わせると、
1泊2日でも十分濃い旅になる。
山→温泉→焼き肉→ホテルで爆睡。
完璧なコースだ。
モデルコース
仁頃山への行き方
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