氷点下の空気が、頬を刺す。 北海道の内陸、北見市。 オホーツク海から少し内に入ったこの街に、 地元の人たちが何十年も通い続ける温泉がある。 派手な宣伝もない。 でも、湯の質を知る人間には、ちゃんと伝わっている場所だ。
北見温泉のおすすめスポット
北見温泉|マイナス15度の外気から、源泉かけ流しへ
駐車場に車を止めた瞬間、息が白くなった。
気温はマイナス12度。
そこから玄関まで、たった10メートルが遠い。
中に入ると、硫黄の香りがふわっと漂った。
ここは源泉かけ流し。
ナトリウム塩化物泉で、肌がぬるぬるとした感触になる。
湯温は42度前後。
熱すぎず、ぬるすぎない。
じっくり15分も浸かれば、芯から温まっていく。
露天風呂から見える空が、すごかった。
雪が積もった木々の向こうに、青白い冬空が広がっている。
観光地の露天風呂じゃない。
地元の人がため息をつきながら浸かる、あの感じの風呂だ。
料金は450円。
安い。
だから地元の常連が多い。
夕方5時頃が一番混む印象だ。
北見の冬街歩き|ハッカの街は、雪の下に歴史がある
北見はかつて、世界のハッカの7割を生産していた街だ。
それを知らずに来ると、少しもったいない。
街の中心部に「北見ハッカ記念館」がある。
入館無料。
建物自体が昭和2年建築の倉庫で、木の梁がむき出しになっている。
中に入ると、ハッカの香りがした。
きつくない。
すっと鼻に抜ける、清潔感のある香りだ。
展示は小さめだけど、密度がある。
昭和初期の写真や器具を眺めていると、
あの時代の北見の活気みたいなものが伝わってくる。
外に出ると、また雪。
でも街並みが少し違って見える。
石畳風の歩道が続く一角は、冬でも歩きやすい。
雪を踏みながら歩いて30分、それで街の主要な雰囲気はつかめる。
温泉に入る前の散歩として、ちょうどいい距離感だ。
北見の食|焼肉とオホーツクの魚、どちらも本物だ
北見は焼肉の街でもある。
人口あたりの焼肉屋の数が、全国トップクラスという話を地元の人から聞いた。
実際に入った一軒、夜6時でほぼ満席だ。
地元の家族連れ、工場帰りらしいグループ。
みんな普段着で来ている。
ハレの日の店じゃない、日常の店だとわかった。
ホルモンが特に印象的だ。
臭みがなく、弾力があって、タレとの相性が良かった。
一人前で600円台。
それで満足できる量が来る。
別の日の昼は、オホーツク産のホタテを出す定食屋に入った。
ホタテ定食、1,200円。
ホタテが甘かった。
産地が近いとこうなるのか、と単純に驚いた。
温泉→焼肉→ビール。
これが北見の夜の正解だ。
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北見温泉への行き方
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