標高1,280m。 リフトもロープウェイもない。 自力で上がっていく温泉地が、十勝岳の中腹にある。 冬は積雪2mを超えることもある。 それでも来たくなるのは、あの硫黄の匂いと、白い山肌と、誰もいない露天風呂があるから。 札幌から車で約2時間半。 遠いけど、遠いからこそいい場所だ。
十勝岳温泉のおすすめスポット
凌雲閣|硫黄の匂いが、ここが別世界だと教えてくれる
駐車場に車を停めた瞬間、鼻をついた。
硫黄のにおい。
強くて、でも嫌じゃない。
ここに来たんだという実感が、一気に体に入ってきた。
凌雲閣は標高1,280mに建つ山小屋風の宿泊施設。
日帰り入浴は大人800円、営業は10:00〜18:00。
露天風呂から見える景色がすごかった。
目の前に荒々しい十勝岳の斜面。
木が一本もない。
岩と雪と空だけ。
湯の色は少し濁った白。
pHは2.8の強酸性。
浸かると肌がピリッとした。
これが本物の火山の湯か。
冬に来ると雪が湯船に落ちてくる。
熱い湯と冷たい空気の間で、ぼうっとしている。
30分くらい経っている。
吹上温泉保養センター白銀荘|500円で、極上の湯に浸かれる
凌雲閣から車で10分ほど下ったところに、白銀荘がある。
公営の施設だ。
料金は大人500円。
これが信じられないくらい良かった。
内湯が4種類、露天が2つ。
単純硫黄泉で、ぬるめの湯と熱めの湯が分かれている。
長湯したい人間にはたまらない。
地元の人と観光客が半々くらいの空気感。
脱衣所で隣になったおじさんが「今日は-15℃になるかもな」と言っている。
そんな日に、こんな湯に浸かれる。
北海道の冬、悪くない。
露天風呂から見える雪原が広くて、白くて、静かだ。
風が止んだ瞬間、何も聞こえなくなった。
その数秒間がよかった。
宿泊もできる。
素泊まり4,000円台から。
温泉好きなら1泊して、朝一番の誰もいない時間に浸かるのが正解だ。
十勝岳望岳台|車から降りた5秒で、この景色に圧倒される
温泉だけ目的で来ると、見逃す場所がある。
望岳台だ。
白銀荘から車で約15分。
標高930mの展望台。
駐車場から歩いて2〜3分で着く。
冬は除雪されていないことも多い。
行けるかどうかは運次第。
晴れた日に行けたら、それは本当にラッキーだ。
目の前に十勝岳が、ドンと立っている。
2,077m。
裾野まで全部見える。
雲ひとつない日は、山頂から噴煙が上がっているのが見える。
まだ生きている山だと、改めて思った。
風が強かった。
体感温度は-20℃近かった。
でもその寒さも含めて、ここの景色だ。
夏は登山口になる。
初心者でも日帰りで山頂を目指せる。
季節を変えてまた来たい場所のひとつになった。
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十勝岳温泉への行き方
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