十勝幌尻岳の風景
北海道

十勝幌尻岳

自然絶景

稜線の向こうに、誰もいない白い世界が広がっている。 十勝幌尻岳、標高1846m。 北海道の冬山をなめてはいけないと、 足首まで埋まる雪を踏みしめながら思った。 それでも、あの頂から見た十勝平野の広さは、 言葉にするのが野暮に感じるくらいだ。

Best Season 2月下旬〜3月上旬がベスト。 気温は低いが晴天率が上がり、雪質も安定する。 十勝平野を覆う雲海が見られる日もある。

十勝幌尻岳のおすすめスポット

01

十勝幌尻岳 登山口|夜明け前、静寂の中にスタートラインがある

冬季は林道ゲートが閉まる。

そこから先は自分の足だけが頼りだ。

登山口まで徒歩でおよそ2時間。

気温はマイナス15度を下回ることもある。

ヘッドライトの灯りで雪面を照らしながら歩く時間が、妙に好きだ。

人の声がしない。

風の音だけがある。

夏とはまったく違う顔をしている山だと気づくのは、たいていここだ。

アイゼンは10本爪以上を推奨する。

スノーシューを持ち込む人も多い。

出発は遅くとも朝5時には林道ゲートに着いておきたい。

日没が早い冬の北海道では、時間の余裕が命綱になる。

■ 十勝幌尻岳 登山口(冬季) 住所:北海道帯広市大正町(林道ゲート目安) 登山口まで:ゲートから約2時間(徒歩) 駐車場:林道ゲート付近に数台分 冬季入山届:帯広警察署または登山届ポスト ※冬季は単独入山非推奨。経験者同行を強く勧める
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02

十勝幌尻岳 山頂|風に削られた雪面と、果てしない平野が待っている

山頂に立ったのは、出発から約6時間後だ。

視界が一気に開けた瞬間、言葉を失った。

十勝平野が地平線まで続いている。

あれほど広い平地を、山の上から見たことがない。

風は強い。体感温度はマイナス20度を超えている。

それでも足が動かなくなるのは、寒さではなく景色のせいだ。

雪庇に近づきすぎてはいけない。

この山で毎年のように事故が起きている。

踏み跡がない日は、どこが崖の端かわからない。

山頂の標識は雪に半分以上埋まっている。

それが冬の幌尻の正直な姿だ。

■ 十勝幌尻岳 山頂 標高:1846m 登山口からのコースタイム(冬季):約5〜7時間(往復10〜14時間) 山頂気温:冬季マイナス15〜25度以下になることも ※天候急変に注意。吹雪時は撤退判断を早めに
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03

十勝幌尻岳 稜線歩き|誰も歩いていないトレースが、一番美しい道だ

山頂手前の稜線がいちばん好きだ。

左右が切れ落ちているのに、足元の雪だけが光っている。

誰も歩いていないトレース。

前日に降ったばかりの新雪が、斜面をフラットに覆っている。

歩くたびに「ザフッ」という音がする。

その音を聞くために来ただとさえ思った。

稜線上では風速15m以上になることもある。

バラクラバとゴーグルは外せない。

ダウンの上にハードシェルを着ていても、30分も経つと体の芯が冷えてくる。

行動食は凍らないものを選ぶ。

チョコレートはカチカチになる。

おにぎりは胸ポケットで温めながら食べた。

苦労の分だけ、景色が深く刺さる山だ。

■ 十勝幌尻岳 稜線 標高帯:約1600〜1846m 注意:雪庇・吹雪・ホワイトアウトのリスクあり 必携装備:アイゼン(10本爪以上)・ピッケル・ゴーグル・バラクラバ・ビーコン 地図アプリ:YAMAPなどオフライン対応推奨
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モデルコース

Day Trip 4:30 帯広市内発 → 5:00 林道ゲート着・入山 → 12:00 山頂 → 16:30 下山・ゲート着 → 18:00 帯広市内で豚丼
1 Night 1日目:帯広泊・装備最終確認。 2日目:4:30 林道ゲート発 → 12:00 山頂 → 17:00 下山 → 帯広温泉「ふく井ホテル」で体を温める。日帰り入浴700円。
Travel Tips 冬季の入山は必ず2人以上で。 ビーコン・プローブ・ショベルの雪崩3点セットは必携。 帯広気象台の予報を前日夜と当日朝、2回確認する。 風速10m以上の予報が出たら迷わず延期する判断が大事。

十勝幌尻岳への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約9時間14分
水戸から 約9時間59分
前橋から 約10時間14分
高崎から 約10時間14分
甲府から 約10時間44分
備考 バス

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