北海道

千走川温泉

温泉自然街歩き

道路が雪で消える。 標識も、民家も、ほとんど何もない。 そんな場所に、湯けむりだけが立ち上がっている。 千走川温泉は、北海道の積丹半島の付け根あたり、せたな町に静かに存在する。 「温泉地」というより、「湯がある場所」と言ったほうが正確だ。 そこに行くこと自体が、もう旅になっている。

Best Season 冬(12月〜3月)がおすすめ。 雪に閉ざされた静けさと温泉の対比が最大になる。 夏は緑が深く川の音が気持ちいいが、冬の孤立感が千走川温泉の本質に近い。

千走川温泉のおすすめスポット

01

千走川温泉旅館|雪の奥に、一軒だけ灯りがある

国道から細い道に入る。

除雪はされているが、心細くなる。

本当にここでいいのか、と思い始めたころに見えてくる。

一軒の建物。

煙突から湯気。

駐車場に車は数台だけ。

ここが千走川温泉旅館だ。

日帰り入浴は500円。

営業は午後1時から6時ごろまでだが、事前確認が必須だ。

脱衣所はこぢんまりしている。

ロッカーではなく、カゴと棚。

それでいい、という気持ちになる。

湯船に入った瞬間、声が出た。

ぬるっとした感触。

ナトリウム塩化物泉で、肌にまとわりつくような柔らかさがある。

温度は40度前後。

長く入っていられる。

窓の外は雪の斜面だ。

だれも話さない。

湯の音だけが続く。

20分くらい、そのまま動けない。

■ 千走川温泉旅館 住所:北海道久遠郡せたな町北檜山区千走 料金:日帰り入浴 500円 営業時間:13:00〜18:00頃(要事前確認) TEL:0137-87-3168 駐車場:あり(無料)
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02

千走川沿いの冬道|音が、なくなる場所

温泉の前を流れるのが千走川だ。

冬は岸に雪と氷が張り付いて、川の色が深くなる。

宿の前から少し歩いてみた。

たった10分のことだ。

でも、その10分で何かが変わる。

風がない日だ。

雪が積もった木の枝。

川の流れる音だけ。

それ以外、本当に何も聞こえない。

都市の生活では体験できない「無音」がある。

イヤホンを外して、立ち止まった。

頭の中がゆっくり静かになっていく感覚がある。

15分も歩けば体が冷える。

でも、それでいい。

温泉に戻ればいいだけだ。

雪道は滑るので、防水のトレッキングシューズが必要だ。

スニーカーで来たら後悔する。

実際、駐車場で一度滑った。

■ 千走川周辺散策 距離:旅館前から徒歩5〜15分圏内 注意:積雪期は防水・防滑の靴が必須 駐車場:千走川温泉旅館を利用 ※除雪状況により通行不可の場合あり
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03

せたな町の食と夜|帰り道に寄る、小さな満足

温泉を出ると、夕方5時前だ。

外はもう暗くなりかけている。

北海道の冬の日没は早い。

せたな町の中心部まで車で20分ほど走る。

食堂やスーパーが数軒ある程度の規模だ。

地元のスーパーに入った。

たこが安かった。

せたな町はたこの漁獲で知られている。

刺身パックが600円台。

迷わず買った。

宿に戻って食べたたこは、歯ごたえが違った。

スーパーのものでこの味なら。

夜の温泉街という概念は、ここにはない。

灯りは少ない。

コンビニまで車で30分かかる。

でも、それを不便と感じない。

何もないから、することがない。

だから、ゆっくり眠れる。

翌朝、久しぶりに6時間以上熟睡した。

■ せたな町中心部 千走川温泉からの距離:車で約20分 特産:たこ(久遠たこ)・海産物 コンビニ:周辺にほぼなし(事前に食料・飲料を調達推奨) 最寄りの道の駅:道の駅「てっくいランド大成」(車で約25分)
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モデルコース

Day Trip 午前:札幌または函館を出発 → 昼:せたな町で食材・昼食調達 → 13時:千走川温泉で日帰り入浴(約90分)→ 千走川沿いを短く散策 → 夕方帰路へ
1 Night 1日目:せたな町観光・海産物購入 → 夕方チェックイン・夕食 → 千走川温泉で夜の入浴/2日目:朝の静寂を楽しむ → 再入浴(営業確認要)→ 道の駅てっくいランド大成に立ち寄り帰路
Travel Tips 日帰り入浴の営業時間は変動する。 必ず電話で確認してから向かうこと。 冬は道路状況が急変する。 スタッドレスタイヤは絶対条件だ。 タオルと着替えは自分で用意する。 売店はほぼない。 飲み物も事前に買っておくこと。

千走川温泉への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約8時間45分
水戸から 約9時間30分
名古屋から 約9時間44分
前橋から 約9時間45分
高崎から 約9時間45分
備考 バス

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