地平線が、見える。 本当に、ぐるりと360度。 北海道に来るたびに「広い」とは思うけれど、多和平は次元が違った。 丘の上に立った瞬間、自分がどこにいるのかわからなくなる。 牧草地と空と、遠くに連なる山。 ここは日本なのか、とぼんやり立ち尽くした。
多和平のおすすめスポット
多和平展望台|360度の地平線に、言葉を失う
標高は約330m。
たいした高さじゃない、と思って登った。
展望台の階段を上りきった瞬間、息が止まった。
視界を遮るものが、何もない。
牧草地がどこまでも続いて、その先に地平線がある。
右を向いても、左を向いても、後ろを向いても。
ぐるりと360度、全部「空と大地」だ。
放牧されている牛は約1800頭。
遠くに点々と見える黒い塊が、全部牛だと気づくのに少し時間がかかる。
朝6時に着いたら、霧がかかっている。
白い霧の中から牧草地が浮かび上がってくる光景が、異様に幻想的だ。
晴れた日とは全然違う顔を見せてくれる場所だと知った。
展望台のすぐ隣に休憩所がある。
無料で入れて、ソフトクリーム(350円)が売っている。
濃くて、しつこくない甘さ。
景色を見ながら食べると、倍おいしかった。
多和平キャンプ場|あの星空を、寝転んで見た
展望台のすぐそばにキャンプ場がある。
テントサイト1泊500円という、信じられない値段。
日が暮れるのを待った。
20時を過ぎたころ、空が急に変わった。
街灯が一切ない。
コンビニも、国道の明かりも、遠すぎて届かない。
寝袋を持ち出して、草の上に寝転んだ。
天の川が、肉眼で見える。
都市部でプラネタリウムを見て「すごいな」と思ってきた人間が、本物を見て固まった。
映像じゃなくて、本物がそこにある。
朝4時に目が覚めた。
霧が出ていて、テントが濡れている。
少し寒かったけれど、外に出た。
夜明け前の多和平は、シンと静かで、牛の鳴き声だけが聞こえる。
夏でも夜は10度を下回る日がある。
防寒着は絶対に必要だ。
周辺ドライブ|釧路湿原と、塘路湖へ
多和平だけで半日は余裕でつぶれる。
でも、せっかくここまで来たなら動いたほうがいい。
車で30分走ると、塘路湖に出る。
釧路湿原の東端にある静かな湖だ。
観光客が少ない。
というより、ほとんどいない。
湖畔に立って、水面を眺めているだけで時間が過ぎた。
カヌーを借りると2時間で4000円ほど。
湿原の中を自分でこいで進む体験は、ツアーでは味わえない感覚だ。
水面が低いから、葦の中に入り込むと別世界になる。
帰り道、国道沿いの「摩周の里レストラン」に寄った。
鹿のジンギスカン定食が900円で食べられる。
くさみがなくて、肉が締まっている。
多和平から釧路駅に戻る道は、信号がほとんどない。
走っていると、また牛の群れに出会った。
北海道のペースに、ゆっくり慣らされていく感じがした。
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多和平への行き方
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