北海道

天塩川温泉

温泉自然街歩き

北海道の内陸深く、天塩川が静かに流れる場所がある。 名寄から車で40分ほど。 看板も少なく、知らなければ通り過ぎてしまうような道の先に、その温泉はあった。 冬に来てよかった。 雪に埋もれた川沿いの景色が、ここでしか見られないものだったから。

Best Season 冬(12月〜2月)がおすすめ。 川の氷景色と雪の露天風呂は、この季節だけの体験。 夏は緑と川のコントラストが美しく、キャンプ利用者にも人気がある。

天塩川温泉のおすすめスポット

01

天塩川温泉|雪の向こう側に、茶色い湯が待っている

扉を開けると、硫黄でも塩素でもない、独特の匂いがした。

ここの湯は茶褐色。

ナトリウム炭酸水素塩泉で、肌にぬるっとまとわりつく感触がある。

「美人の湯」という言葉が脳裏をよぎったけど、そんな言い方では足りない。

温度は42度ほど。

熱すぎず、長く浸かっていられる。

露天風呂に出ると、目の前に天塩川が広がっている。

気温はマイナス10度近く。

湯気がもうもうと上がって、川の向こうの木々がかすんで見える。

観光客は少なく、地元のお爺さんが一人、黙って湯に浸かっている。

その静けさが、妙に心地よかった。

入浴料は大人600円。

これだけの湯が、この値段で入れるのかと少し申し訳なくなった。

■ 天塩川温泉 住所:北海道中川郡中川町字開新 料金:大人600円、子ども300円 営業時間:11:00〜21:00(受付20:30まで) 定休日:月曜日(祝日の場合は翌日) アクセス:名寄駅から車で約40分
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02

天塩川の冬景色|マイナスの朝、川は凍っている

翌朝、7時に宿を出た。

外はまだ暗く、気温はマイナス14度だ。

吐く息が白く固まるような寒さの中、天塩川の川岸に立った。

川が、凍っている。

完全にではないが、水際から氷が張り出して、中央だけが黒く流れている。

音が、ない。

あれだけの水量の川なのに、冬は音を立てない。

それが不思議で、しばらく動けない。

太陽が出てくると、氷の表面が金色に光り始めた。

カメラを向けたけど、目で見たものの半分も写らない。

ここは写真で伝えられない場所だ。

来ないと分からないし、冬に来ないと見られない。

そういう景色が、日本にまだあることに少し安心した。

■ 天塩川河川敷 住所:北海道中川郡中川町周辺 料金:無料 備考:冬季は路面凍結に注意。早朝は特に滑りやすいため、スノーブーツ必須。防寒具は最大限に。
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03

中川町の街歩き|人口1,600人の町で、食堂を探した

中川町の人口は約1,600人。

メインストリートを歩いたが、10分もあれば端から端まで行けてしまう。

飲食店は数える程しかなく、やっと見つけた食堂に入った。

日替わり定食が750円。

豚汁が大きな椀で来て、体の芯から温まった。

おばちゃんに「どこから来たの」と聞かれた。

東京からと答えたら、「なんでまたこんなとこに」と笑われた。

それが嬉しかった。

観光地化されていない町では、住んでいる人との距離が近い。

商店街には廃業した店舗もあったが、町立の博物館「なかがわ考古博物館」は面白い。

ここで発掘された魚竜の化石が展示されていて、入館料は無料。

誰もいない展示室で、1億年前の生き物と向き合う時間があった。

それもこの町の、ちゃんとした体験だ。

■ なかがわ考古博物館 住所:北海道中川郡中川町字安川 料金:無料 営業時間:9:00〜17:00 定休日:月曜日・年末年始 アクセス:天塩川温泉から車で約10分
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モデルコース

Day Trip 名寄発10:00 → 天塩川温泉(入浴・昼食)12:00 → なかがわ考古博物館14:00 → 天塩川河川敷散策15:30 → 名寄帰着17:30
1 Night 1日目:名寄発→天塩川温泉チェックイン→夕食→夜の露天風呂。2日目:早朝に天塩川の氷景色→なかがわ考古博物館→中川町食堂でランチ→名寄または音威子府へ。移動は全て車推奨。
Travel Tips 冬の訪問はスタッドレスタイヤ必須。 名寄からのレンタカーが現実的。 宿泊は天塩川温泉に併設の施設が使いやすい。 携帯電波は弱いエリアあり。 現金を多めに持っていくこと。

天塩川温泉への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約11時間12分
水戸から 約11時間57分
前橋から 約12時間12分
高崎から 約12時間12分
名古屋から 約12時間29分
備考 バス

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