網走の街から車で10分も走ると、もう別世界だ。 天都山の山頂付近に立つと、オホーツク海が視界いっぱいに広がる。 冬は流氷が海を白く染める。 その光景を見た瞬間、言葉が出ない。 北海道の中でも、ここまで「地の果て感」のある丘はそう多くない。
天都山のおすすめスポット
天都山展望台|流氷が海を埋め尽くす、あの白い景色
標高約207メートル。
数字だけ見ると大したことないと思うだ。
でも、ここに来て分かった。
高さじゃなくて、抜け感なんだ。
1月下旬から3月頃、オホーツク海には流氷が押し寄せる。
展望台から見下ろすと、海が白いジグソーパズルみたいになっている。
どこまでも、どこまでも白い。
晴れた日は知床の山々まで見渡せる。
斜里岳がくっきり見えたときは、思わず声が出た。
駐車場から展望台まで歩いて5分ほど。
道は整備されているが、冬は足元が凍る。
軽アイゼンを持っていくと安心だ。
朝イチに来るのがいい。
誰もいない展望台で、流氷の海を独り占めにした。
あの静けさは、ずっと忘れられない。
オホーツク流氷館|マイナス15℃の世界に、5分だけ入る
展望台のすぐそばに、この施設がある。
入館料は1,100円(大人)。
高いかなと思ったけど、全然そんなことない。
目玉は「流氷体験室」。
室温マイナス15℃の部屋に、本物の流氷が展示されている。
滞在時間は5分が目安だが、十分すぎるほどだ。
濡れたタオルを持ち込むと、クルクル回しているうちにカチカチに凍る。
スタッフに教えてもらってやってみたら、本当に凍った。
子どもみたいにはしゃいでしまった。
館内にはクリオネの水槽もある。
本物のクリオネをあんな近くで見たのは初めてだ。
思ったより小さくて、思ったより速く動いている。
出口を出ると、暖かさにほっとする。
その落差も含めて体験だ。
天都山からの夕暮れ|オレンジと白が混ざる、あの時間帯
冬の日没は早い。
15時を過ぎると、もう空の色が変わり始める。
展望台に夕方近く戻ってみた。
流氷の白さが、オレンジ色に染まっていく。
そのグラデーションが、本当に非現実的だ。
「北海道の夕日はどこで見ても綺麗」と聞いていたが、流氷の上に沈む夕日は格別だ。
海の夕日とも、山の夕日とも違う。
白いキャンバスに色が乗っていく感じ。
気温はこの時間、体感でマイナス10℃以下になる。
防寒はとにかく徹底して欲しい。
ダウン、手袋、ネックウォーマー、これ全部必須だ。
寒さに震えながら見る景色だから、余計に目に焼きつく。
カメラの電池が寒さで切れたのも、今となっては良い思い出だ。
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天都山への行き方
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