小平蘂岳の風景
北海道

小平蘂岳

自然絶景

道北の山は、静かだ。 リフトもロープウェイもない。 案内板も少ない。 それでも、小平蘂岳に向かう人がいる。 標高1,043m。 数字だけ見れば小さく見える。 でも、冬のあの稜線に立つと、 北海道の広さが一気に体に入ってくる。 ここに来るまで、そんな山だとは思っていない。

Best Season 冬(1月〜3月)が最もおすすめ。 雪稜歩きと日本海の眺望が重なる。 夏も笹薮で歩きにくいため、冬山経験者には冬季一択と言っていい。

小平蘂岳のおすすめスポット

01

小平蘂岳 登山口|朝6時、誰もいない雪の入口に立つ

冬の登山口に着いたのは、朝6時15分だ。

気温はマイナス14度。

車から出た瞬間、鼻の奥が痛くなる。

駐車スペースには車が1台もない。

トレースもない。

新雪が30cmほど積もっている。

最初の1時間は、ひたすら樹林帯を歩く。

音がない。

風もない。

自分の息と、雪を踏む音だけが聞こえる。

道北の山の静けさは、特別だ。

観光地化された山とは全然ちがう。

誰かに見せるためじゃない自然が、そこにある。

樹林を抜けると、急に視界が開ける。

空が、急に近くなった気がした。

雪面が朝日でオレンジに光っている。

ここで、この山に来てよかったと確信した。

■ 小平蘂岳 登山口 住所:北海道苫前郡小平町(小平蘂川沿いルート) 料金:無料 駐車スペース:数台分あり(除雪状況による要確認) 冬季は4WD・スタッドレス必須 最寄りICから約1時間30分(留萌ICより)
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02

山頂稜線|風が強い日は、ここが北海道の端っこだとわかる

登り始めて約4時間30分。

標高差にして600m強。

数字で言えば大したことないように見える。

でも、冬の小平蘂岳はそう甘くない。

山頂手前の稜線に出ると、風が変わる。

瞬間風速で20m近く吹くこともある。

ゴーグルがなければ目を開けていられない。

稜線に立って、南西を向いた。

日本海が見える。

グレーと銀色の混ざったような冬の海だ。

北を向けば、天売島・焼尻島のシルエット。

東には増毛山地の峰々が並んでいた。

雲ひとつない日だったのは、運がよかった。

山頂の標識は、雪に半分埋まっている。

それが、この山らしかった。

誰かが整備した感じが全然しない。

あるがまま、そこにある山だ。

■ 小平蘂岳 山頂 標高:1,043m 山頂からの展望:日本海・天売島・焼尻島・増毛山地 山頂気温(1月):マイナス15〜20度(風速次第でさらに体感低下) 冬季登山の所要時間目安:登り4〜5時間/下り2〜3時間 アイゼン・ピッケル・ビーコンは必携
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03

下山後の小平町|温泉と甘エビで、体が戻ってくる

下山したのは15時過ぎだ。

指先の感覚が戻るのに10分かかった。

小平町の市街地まで車で40分ほど走ると、

おびら温泉「蘂の湯」がある。

大人500円。

シンプルな造りの温泉だけど、

冷え切った体には十分すぎる。

湯船に浸かった瞬間、声が出た。

あれは反射だ。

意識より先に体が反応した。

風呂上がりに向かったのは、

小平漁港近くの食堂。

地元の甘エビ定食が1,200円。

甘エビがとにかく甘かった。

山の後に食べる飯は、何でもうまい。

でも、あの甘エビは格別だ。

小平蘂岳は、山だけで終わらない。

帰り道の温泉と飯まで含めて、

ひとつの旅になっている。

■ おびら温泉 蘂の湯 住所:北海道苫前郡小平町字小平296 料金:大人500円/子ども200円 営業時間:12:00〜21:00(月曜定休) TEL:0164-57-1126 ■ 周辺食事 小平漁港周辺に数軒の食堂あり 甘エビ・タコ・ニシンが地元の定番
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モデルコース

Day Trip 6:00 登山口出発 → 10:30〜11:00 山頂 → 15:00 下山 → 15:40 蘂の湯で入浴 → 17:00 小平漁港周辺で夕食
1 Night 【1日目】留萌泊・装備確認。【2日目】6:00 登山口出発 → 山頂 → 下山 → 小平温泉入浴 → 夕食。余裕があれば留萌の黄金岬で夕日を見て帰路へ。冬型天気図の日は即撤退が鉄則。
Travel Tips 冬の小平蘂岳は、天気が命。 道北は天候が急変する。 前日夜まで留萌の天気予報を確認すること。 ビーコンは3人以上で行く場合でも全員携帯。 単独入山は避けた方がいい。 登山口に前夜から停まる場合は防寒対策を万全に。

小平蘂岳への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約10時間38分
水戸から 約11時間23分
前橋から 約11時間38分
高崎から 約11時間38分
名古屋から 約11時間56分
備考 バス

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小平蘂岳へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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