札幌市内から車で30分。 そこにこんな山があったのか。 ゲレンデを抜けた先の稜線に立つと、石狩平野が一面に広がる。 街の喧騒が嘘みたいに静かで、風だけが耳に残る。 冬の手稲山は、知っている人だけが知っている場所だ。
手稲山のおすすめスポット
手稲山山頂|1,023mの上で、札幌が小さくなる
ロープウェイで一気に上がる。
そこから稜線を歩いて約20分。
気温はゲレンデより3〜4度は低い。
防寒は本気でやっておかないと、すぐ後悔する。
山頂に立った瞬間、言葉が出ない。
石狩平野がどこまでも続いていて、その先に海が光っている。
晴れた日には増毛の山並みまで見える。
風が強い日は体感温度がマイナス20度近くになる。
それでも、ここまで来た人はみんな黙って同じ方向を見ている。
寒さと絶景が、変な連帯感を生む場所だ。
スマートフォンのバッテリーは寒さで一気に減る。
モバイルバッテリーは必携。
写真を撮るなら手袋を外す覚悟がいる。
指先が痛くなるくらい冷えても、シャッターを押したくなる景色がある。
テイネハイランドゲレンデ|1972年五輪の斜面を、自分の足で滑る
札幌オリンピック(1972年)の会場になったゲレンデ。
そう聞いても、正直ピンとこない。
実際に滑って、やっとわかった。
コースが長い。
上から見下ろすと、思わず「え」と声が出た。
最長滑走距離は3,500m。
初心者コースもあるが、上部は本格的な急斜面が待ち構えている。
雪質が良い日の朝一番は特別だ。
誰も踏んでいない新雪に、自分だけのシュプールを刻む。
それだけで、来てよかったと思える。
リフト券は1日4,700円(大人)。
シーズンは12月上旬〜4月上旬ごろ。
オリンピックコースと呼ばれる急斜面は、中上級者向け。
無理せず自分のレベルに合ったコースを選ぶのが正解だ。
レンタルコーナーも充実していて、手ぶらで来ても一通り揃う。
スキーもスノーボードも対応している。
山麓の足湯スポット|滑り終わった体に、じわじわ染みる熱さ
手稲山を下りてから、もう一か所だけ寄った。
手稲温泉ほのかの湯。
スキー場から車で10分ほど。
脱衣所に入った瞬間、全身が緩む感覚があった。
外がマイナス10度近かったこともあって、温度差がすごい。
体が「ありがとう」と言っている気がした。
露天風呂からは街の夜景が見える。
ゲレンデで冷え切った指先が、お湯の中でじんじんと溶けていく。
この感覚は、寒い季節に外で動いた人にしかわからない。
入浴料は750円(大人)。
タオルは別途100円で購入か持参が必要。
夕方以降は混むので、16時ごろに入るのがねらい目だ。
手稲山で体を動かして、温泉で終わる。
このセットが完成して、やっと手稲山を「旅した」。
モデルコース
手稲山への行き方
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