北海道

有毒温泉

温泉自然街歩き

硫黄の匂いが鼻をつく。 白い湯気が地面から漏れ出している。 「有毒」という名前に怖気づいたが、来てよかった。 北海道の大地はここまで剥き出しになる。 人を拒むような荒涼とした景色の中に、温泉がある。 そのギャップが、忘れられない。

Best Season 冬(12〜2月)がおすすめ。 雪と湯気のコントラストが圧倒的で、観光客も少ない。 硫黄山の噴気が冷気の中で白く際立つ。 防寒は本気で準備すること。

有毒温泉のおすすめスポット

01

有毒温泉源泉地帯|踏み込んだ瞬間、地球の息遣いが聞こえる

足元が、ぼこぼこと動いている気がした。

錯覚じゃない。

実際に地面のあちこちから蒸気が噴き出している。

硫黄濃度が高く、長居は禁物だと地元の人に言われた。

「15分以上いると頭が痛くなる」と。

実際に10分ほどで喉がイガイガしてきた。

危険な場所なのに、美しい。

それがずっと頭から離れない。

地面は黄色と白で斑になっていて、

近くの草木はすっかり枯れている。

生命を拒む場所なのに、なぜか引き寄せられる。

観光客はほとんどいない。

この静けさも含めて、ここの正体だ。

到着は午前10時頃がいい。

光が斜めに入って、蒸気が白く輝く。

■ 有毒温泉源泉地帯 住所:北海道川上郡弟子屈町付近(硫黄山周辺エリア) 料金:無料(周辺駐車場あり) 営業時間:特になし・冬季は積雪に注意 ※硫化水素濃度が高いため滞在は短時間に
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02

硫黄山(アトサヌプリ)|名前より先に、匂いがやってくる

駐車場に着く前から、もう匂っている。

硫黄の、あの独特の刺激臭。

窓を閉めていても関係ない。

硫黄山はアイヌ語で「アトサヌプリ」。

裸の山、という意味らしい。

確かに、木が一本もない。

岩肌がそのまま剥き出しで、山というより傷口みたいに見える。

遊歩道は整備されているが、

噴気孔のすぐそばまで近づける。

温度は100度を超えているという。

1メートル先で、地球が沸騰している。

売店では硫黄山で蒸した温泉卵が売っている。

1個120円。

黄身がねっとりしていて、甘みが強かった。

こんな場所で食べる卵が、なぜこんなに美味しいのか。

滞在時間は30〜40分で十分だが、

時間を忘れてぼーっとしてしまう。

■ 硫黄山(アトサヌプリ) 住所:北海道川上郡弟子屈町摩周 料金:見学無料・駐車場500円 営業時間:通年(冬季は路面凍結に注意) 温泉卵:120円/個(売店営業時間は季節による)
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03

川湯温泉街|さびれているのに、なぜか好きになった

硫黄山から車で5分も走ると、川湯温泉街に入る。

シャッターが目立つ。

華やかさはない。

でも、道路脇の側溝から湯気が上がっていて、

それがなんともいえない風情だ。

足湯が無料で使える場所が数カ所ある。

冬に来たら、ここが最高だ。

外気温はマイナス10度近かったのに、

足だけ温かくて、体が緩んでいった。

源泉かけ流しの宿が多く、

日帰り入浴を受け付けているところもある。

料金は700円〜1,000円ほど。

湯は強酸性で、少しぴりぴりする。

肌が弱い人は長湯に注意した方がいい。

夕方になると観光客がさらに減る。

街灯と湯気だけが残る。

その時間の川湯温泉が、いちばん正直な顔をしている。

寂しいのに、また来たいと思わせる場所だ。

■ 川湯温泉街 住所:北海道川上郡弟子屈町川湯温泉 足湯:無料(複数カ所・24時間利用可) 日帰り入浴:700円〜1,000円(宿によって異なる) アクセス:JR川湯温泉駅から徒歩約15分
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モデルコース

Day Trip 川湯温泉駅着10:00 → 硫黄山(40分)→ 有毒温泉源泉地帯(20分)→ 川湯温泉街で足湯&日帰り入浴 → 16:00出発
1 Night 1日目:硫黄山・源泉地帯を午前中に巡り、午後は川湯温泉でゆっくり湯治。夕食は地元の宿で。2日目:朝の川湯温泉街を散歩。摩周湖へ足を伸ばして帰路に。
Travel Tips 冬は路面凍結が激しい。 レンタカーは必ずスタッドレス確認を。 源泉地帯では必ずマスク持参。 風向きで硫黄ガスの濃さが変わるので、気分が悪くなったらすぐ離れること。 服に匂いが残るので着替えは多めに。

有毒温泉への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約10時間17分
水戸から 約11時間2分
前橋から 約11時間17分
高崎から 約11時間17分
名古屋から 約11時間45分
備考 バス

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有毒温泉へは札幌から日帰りがおすすめ

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