地図で見ると、ただの山だ。 でも、冬の東三国山はちがう。 稜線に立った瞬間、言葉が出なくなった。 360度、白い世界しかない。 北海道の奥地に、こんな場所が残っている。 そのことに、じわじわと興奮した。
東三国山のおすすめスポット
東三国山|雪の稜線で、世界が白く溶けていく
標高は1,101m。
数字だけ見ると、そこまで高くない。
でも、冬のルートは別物だ。
登山口から山頂まで、約4〜5時間。
積雪期はルートが完全に雪に埋まる。
スノーシューかワカンがないと、話にならない。
樹林帯を抜けた先から、空が広くなる。
そこからが本番だ。
風が強い日は、顔が痛い。
マイナス15℃になることもある。
それでも足を止めたくない。
山頂に着いたとき、ほかに誰もいない。
天塩山地の稜線が、どこまでも続いている。
雲ひとつない青空と、白い雪原だけ。
この景色を独り占めしている感覚。
登ってきた人間だけが知っている世界だ。
登山口へのアクセス|たどり着くまでが、すでに旅だ
美深町の市街地から、林道を走る。
この林道が、なかなかの曲者だ。
除雪されているのは途中まで。
冬はゲートが閉まることもある。
事前に美深町役場に確認が必要だ。
町から登山口まで、40分以上かかる。
すれ違いが難しいほど細い道もある。
でも、その道中も悪くない。
雪をかぶったトドマツの森が続く。
動物の足跡が、道の脇にいくつもあった。
キツネかエゾシカか、判別できない。
林道の終点に着くと、静寂しかない。
車のエンジンを切った瞬間の、あの静けさ。
北海道の奥地に来たんだと、実感した。
準備を整えて歩き出す。
その最初の一歩がいちばん好きだ。
美深温泉|下山後の体を、一気に溶かしてくれる
下山してからの楽しみは、これしかない。
美深温泉「びふかアイランド」だ。
登山口から車で約40分。
体が冷え切った状態で暖簾をくぐる。
その瞬間の幸せは、言葉にならない。
ナトリウム塩化物泉で、よく温まる。
露天風呂から見える景色も、冬はいい。
雪が積もった木々と、湯気の組み合わせ。
入浴料は大人600円。
安い。本当に安い。
体が溶けるかと思いながら、1時間以上いた。
食堂で食べた豚丼が、異様においしかった。
疲労と空腹と温かさが重なると、何でもおいしくなる。
旅の最後をここで締めると、満足度が跳ね上がる。
東三国山とセットで計画してほしい。
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東三国山への行き方
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